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まぜ技ユニットの回転速度が倍に:

シャープ、ほったらかしでホイップクリーム作れるホットクック

2021年08月18日 11時00分更新

文● 盛田 諒 編集● ASCII

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ヘルシオ ホットクック 1.6Lモデル KN-HW16G
発売日 2021年9月中旬
予想実売価格 6万6000円前後
シャープ

https://jp.sharp/hotcook/

 「そこ進化させんの!?」と思わず声が出ました。

 シャープが8月18日、ほったらかしでホイップクリームも作れる新型自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を発表。鍋の中身をかきまぜる「まぜ技ユニット」の最大回転スピードが倍になり、具材をまぜたり、つぶしたりができるようになりました。ポテサラなどもほったらかしで作れます。ラインアップは2〜6人用の2.4L、2〜4人用の1.6L、1〜2人用の1.0Lの3種類。想定実売価格はそれぞれ7万7000円前後、6万6000円前後、5万円前後です。

自動で中身をかきまぜる「まぜ技ユニット」が進化

 シャープのヘルシオ ホットクックは人気の自動調理鍋。具材を入れてメニューを選ぶだけで自動的に料理をしてくれます。わずかな水分だけで調理する無水調理ができることに加え、鍋の中身を自動的にかきまぜる「まぜ技ユニット」を搭載するのが他社製品との違い。まぜ技ユニットは食材の量とやわらかさによってまぜかたを変えるので、煮くずれをさせずに、味のしみた料理がつくれます。

ふたの内側に凹凸があり、食材の水分で調理できる(無水調理)

自動的に中身をかきまぜる「まぜ技ユニット」が大きな特長

 まぜ技ユニットは2本の棒「まぜ技ウイング」を回転させて混ぜるしくみで、ポタージュを作るときなどに簡易ブレンダーとして使えるのも便利でした。新製品ではまぜ技ウイングの回転速度が上がり、食材を混ぜたり加熱後の食材をつぶすなど調理前後の工程でも使えるようになっています。

新型はまぜ技ユニットの最大回転速度が倍になった

 たとえばオープンオムレツなら卵を溶いて加熱する、ポテトサラダなら野菜を蒸かしてつぶすところまでホットクックがやってくれます。さらに回転速度が上がったことで泡立てができるようになり、ホイップクリームも作れるように。冷凍庫を使えばアイスクリームを作ることもできます。

たまごを混ぜるところから自動のオープンオムレツ

冷凍庫で冷やすだけのアイスクリームも作れる

クリームなめらか ポテサラが便利!

 実際に、シャープから試用機を借りてホイップクリームを作ってみました。

 冷蔵庫で冷やしておいた市販の生クリームとグラニュー糖を入れて、ダウンロードメニューから「ホイップクリーム」を選択。調理を始めると「ウーッ!」というモーターの音が聞こえはじめ、調理は4分程度で終わります。

生クリームと砂糖を入れて調理開始

 「できたかな〜」とフタを開けてみるとまだやわらかめなので、ちょっと調理時間を延長。ふたたび待ってフタを開けるとそこにはホイップクリームが!

ホイップクリームができている

 クリームにはまぜ技ユニットが円を描くように動いたあとがあり、円の周囲は黄色くバター状になっていました。少し混ぜすぎてしまった。調整が割とシビアなので硬さが足りないときは手で混ぜてもいいかもしれません。

きめこまやかなクリームが完成。間違えてまぜすぎて周囲はバターになってしまった

 クリームはツノが立つくらいでちょうどいい硬さ。なめらかで美味です。完成したクリームをロールパンにはさむとなんちゃってマリトッツォができました。ホイッパーとちがい、基本ほったらかしで作れて、片づけの手間が少ないところが最高です。

マリトッツォのようなカロリーおばけ

 便利さを実感したのはほったらかしポテサラ。皮をむいてざく切りにしたじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、少量の水を内鍋に入れたら、ホットクックが蒸かしてつぶすところまでやってくれます。あちあち言いながらじゃがいもの皮をむいてつぶす工程がないので相当ラク。味も最高です。

ポテサラの具材を全部入れる

つぶすところまで終わらせてくれた

塩こしょうとマヨネーズを加えたらポテサラできあがり

 少量の水でゆでたじゃがいもで作る無水ポテサラはホットクック屈指の名物料理なのでこれはヘビロテ間違いなし。同じ原理でコロッケの中身が作れるのもいいですね。自家製コロッケの面倒なところをすっとばしてくれます。

 個人的にはさらにモーターの馬力を上げてチョッパーアタッチメントを追加してほしいですね。そうしたらまず玉ねぎをみじん切りにして、アタッチメントを替えて「炒める」で飴色玉ねぎを作り、史上最強の手抜きスパイスカレーが作れるようになりますからね。最終的にフタを開けたまま混ぜられるようになって、「水分が飛ぶまで混ぜながら炒める」までやってくれたら最高なんですが……と思わず妄想がふくらみました。ユニットひとつでここまで楽しめるとは。

まぜ技ウイングをなめたくなりますね

小さくなって置きやすい

 まぜ技ユニットが大きな変更点ですが、デザインも変わっています。ころんと炊飯器のような丸い形になり、容量はそのままに設置面積が小さくなりました。2.4Lモデルは幅395mmから345mm、1.6Lモデルは幅364mmから330mmに小型化しています。シャープでは90cm幅のキッチンボードにヘルシオと並べて置けることをアピールしていますね。

ストウブ鍋のように楕円形で幅が広かった旧モデル

ころんと丸くなり幅が狭くなった新モデル

炊飯器のようにキッチンボード中段にも収納できる

 そしてついに1.0Lモデルだけでなく1.6Lモデルにもブラックのカラーバリエーションが追加となりました。このごろトースターや炊飯器など白物家電がどんどん黒くなっているのでまわりと色をそろえやすくなっています。

かっこいいブラックモデルも登場

 それにしてもまぜ技ユニット強化というのが意外で面白いですね〜。アプリも進化していて献立作りに便利なんですが、やっぱり家電はメカなんだなと思わされます。いまホットクックほしいなあと思ったとき、ホイップクリームが作れる方と作れない方、どっちがいいかと聞かれたら迷わず前者を選んでしまう私です。いいぞいいぞシャープ!もっとやれー!

 

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