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エルゴノミックキーボード「ERGO K860」の効果を最大に!

アスキー編集部員に“最強エルゴノミック環境”を使わせたら姿勢がどう変わるか試してみた

2021年08月10日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ASCII

提供: ロジクール

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40代、ジサトラハッチの場合:
「肩への負担が少し減った気がします」

 続いて、ジサトラハッチ(40代)に試してもらったところ、横から見た姿勢は意外とよく、あとはイスを机に少し近づけるだけで理想に近くなりそうだ、というのが最初の印象だった。

 ただし、これはあくまで横から見た場合。正面から見ると左肩が下がり、右肩が上がっているという、腰に悪そうな傾け方をしていた。

ジサトラハッチは猫背にならない程度に背筋が伸びており、姿勢としては悪くない。ただし、あくまで横から見た場合だけで、正面から見ると左に傾いていた

 体が傾いているということを指摘して修正してもらい、キーボードとマウスを交換。すべてエルゴノミックデザインのデバイスでそろえたところ、正面からの姿勢も大きく改善された。

 特に影響が大きかったのが、肩。従来のキーボードでは左右の手を近づける必要があったため肩をすぼめがちだったが、「ERGO K860」なら左右のキーが分割され斜めに並んでいるため、手首の角度に余裕が出る。また、物理的に左右の手の距離を取れることもあって肩への負担が減り、リラックスした状態になっていた。

従来のキーボードでは左右の手が近く、手首の角度も少しきつい。これを軽減するためか、たびたび右腕が浮いてしまっていた

「ERGO K860」へと変えたことで、手首をしっかりついた打鍵が可能に。手首を曲げる角度も軽減され、上体の傾きもゆるやかに

 ただし、体に染みついたクセというのはそう簡単には治らない。しばらく操作・打鍵をしてもらったところ、少しずつ左肩が下がり、机につけていたはずの右腕が浮いてきてしまっていた。

 「ERGO K860」なら右腕を浮かせずとも手首への負担は少ないので、慣れていくにつれ、このクセも少しずつ改善されていくだろう。

右腕を浮かせて打鍵するのは、肩への負担が大きい入力方法。長時間の作業には向いていないだけに、早めに矯正しておきたい

50代、アスキー編集部 水島の場合:
「キーボードだけでなくマウスも手首が楽になりますね」

 アスキー編集部 水島(50代)はイスに深く腰掛けるタイプで、キーボードとの距離が遠くなりがち。そのため打鍵時はやや猫背に、そして腕は前に伸ばし気味になってしまっていた。

姿勢としてはそこまで悪くはないものの、やや猫背気味。また、キーボードまでの距離が遠く、腕を前に伸ばしていたのが気になった

 ただ、正面から見ても体が傾いている様子はなく、その点は問題なし。腰から少し前傾気味にし、イスと机の距離を近づけるだけで改善できるだろう。

 キーボードとマウスを交換して試してもらったところ、最初こそ形状の違いに戸惑っていた様子だったが、しばらくすると少しずつ操作に慣れてきたようだった。

 普段トラックボールを使っていることもあり、マウスでの操作が久しぶりとのことだったが、特に「MX Vertical」にはいい感触があったとのこと。もちろん角度の違いに慣れるには時間がかかると思うが、手首への負担が軽くなるだけに、慣れると手放せなくなるだろう。

手首から腕にかけてひねる必要がなく、自然な角度で使えるというのがメリット。長時間使うほど効果が期待できる

 「ERGO K860」については、しっかりとパームレストに手首を付けて打鍵できる点を褒めていた。机の上に腕、パームレストに手首を付けて打鍵すれば、それだけ肩への負担も小さくなる。これは、姿勢を変えてまず初めに感じる変化だろう。

 パームレストがもう少し高くてもいいかもしれない、とのことで1段高くした状態でも試してもらったが、さすがにこれは若干高すぎたようだ。

パームレストを1段高くした状態でも試してもらったが、少々高かったようだ。それでも腕はしっかりと机についており、手首の角度も悪くない

 とはいえ、これはまだ使い始めて間もない段階での話。「ERGO K860」に慣れてくれば、この高さのほうが快適になる可能性がある。状況や好みに合わせて調整できるというのは、それだけでありがたい。

姿勢の改善や、肩こり、腰痛などの軽減に期待

 エルゴノミックデザインの製品は、使い始めてすぐに効果が出るとは言い切れないものの、少なくとも、その効果が得られそうな感触は確実にある。

 特に「ERGO K860」の手首への負担軽減は3人とも効果として挙げていた。また、長時間のマウス操作で手首に痛みを感じる人などは、「MX Vertical」を使ってみるのもアリ。どちらも特殊な形状なので最初は戸惑うだろうが、慣れるまで使い続けられれば、負担の軽減につながってくるだろう。カスタマイズ機能が豊富な「エンボディゲーミングチェア」のようなエルゴノミックチェアは、自分の身体に合わせて、先述した理想的な姿勢になるよう調整しておくと効果的だ。

 寝具にこだわると睡眠の質が向上するのと同様、周辺機器や作業時の環境にこだわれば、それだけPC操作の質も向上する。PCを仕事にも趣味にも使い、1日のほとんどの時間をPCに費やしているという人はもちろんのこと、テレワークでPCを使う時間が増えているという人ならば、デバイスにはこだわるだけの価値がある。

 エルゴノミックデザインのデバイスは比較的高価なこともあり、一式そろえるのはなかなか難しい。オススメなのは、まずはキーボードやマウスなどの小型のものからはじめ、効果を実感できてさらなる環境改善を求めるなら、イスや机なども少しずつ入れ替えていくといいだろう。

 特に肩や背中、腰の疲労が増えていると感じている人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

(提供:ロジクール)

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