パソコン(PC)やスマートフォン(スマホ)は、直接仕事や連絡手段として必要な製品とは異なり、通信環境である無線LANルーターの買い替えタイミングに二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。買い替えのタイミングは故障したり、調子が悪くなる以外に、接続するPCやスマホ、家電、ゲーム機などの通信規格が、もっとも最新の規格に対応した時でしょう。
最近発売されているPCやスマホの多くは、昨年より急速に普及している最新規格Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しています。そのため、Wi-Fi 6対応のPCやスマホを使っている人は、昨年より前に購入したWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)対応のルーターで接続するよりも高速で安定した通信ができます。
また、中にはコロナ禍でリモートワークが増える中、自宅のあらゆるところでPCやスマホを使い、通信が遅い、届きづらい場所(部屋)があるということで、通信エリアを拡大するWi-Fi中継機(中継器)を購入する人も多いようです。
そんな中、通信規格とは別に注目されているのが、複数のルーターを組み合わせて相互通信することで電波を行き渡らせるメッシュネットワーク(メッシュWi-Fi)です。メッシュWi-Fiは、対応機器を複数新たに購入する必要があり、さらにエリア拡大する場合は、同じメーカーのメッシュWi-Fi対応製品を買い足す必要がありました。
しかしながら、バッファローはいち早くWi-Fi Allianceが策定した最新の業界標準規格「Wi-Fi EasyMesh」(以下EasyMesh)に対応した製品を発売しました。さらに、2019年以降に発売した同社の無線LANルーターや中継機のファームウェアのアップデートで、EasyMeshで利用できるようにすると発表しています。
詳細は既報の参照してください。前置きが長くなりましたが、今回はそんなバッファローが発売した低価格Wi-Fi 6対応無線LANルーター「WSR-1800AX4-C/NW」をお借りした。本製品は、5GHz最大転送速度1201Mbpsで、EasyMeshにも対応した特定販売店向けモデル。以前、Amazonで6980円という低価格で販売されていたが、今は販売終了となっている。しかし、実売8000円前後の「WSR-1800AX4S」も同じ性能なので、計測速度は参考値として欲しい。では実際にどのような製品なのかEasyMeshのセットアップを試して、実効通信速度を計測してみました。
主なスペック | |
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無線LAN規格 | IEEE802.11ax/ac/n/g/b/a(Wi-Fi 6) |
周波数 | 5GHz/2.4GHz |
最大転送速度(5GHz帯) | 1201Mbps(80MHz 2×2) |
最大転送速度(2.4GHz帯) | 573Mbps(40MHz 2×2) |
アンテナ数 | 5GHz:2本、2.4GHz:2本(内蔵アンテナ) |
ストリーム数 | 2ストリーム(2×2) |
主なセキュリティ機能 | WPA、WPA/WPA2-mixed、WPA2、WPA2/WPA3、WPA3など |
インターフェース | 1000BASE-T/LAN×4、WAN×1 |
サイズ | 36.5(W)×160(D)×160(H)mm(アンテナ含まず) |
重量 | 約373g |
対応OS | Windows 8.1/10、Mac OS X 10.10、iOS 10.0、Android 4.4以降、Chrome OS |