iOSやmacOSの進化が見えた！ 「WWDC21」特集 第19回

「iPadOS 15」パブリックベータ版レビュー

アップル「iPadOS 15」は日本語の手書き文字認識に対応で、仕事にも勉強にも便利

より“先細”なApple Pencil用ペン先がほしいところ

iPadOS 15の正式リリースとともに登場!? 新Apple Pencil＆iPadを勝手に予想

　Apple Pencilで「書く・描く」体験を向上する新機能がiPadOS 15に充実することにより、iPadにとってApple Pencilがますます便利なアイテムになることは、間違いないと筆者は考えます。秋にもしも新世代のApple Pencilが発表、発売されるとしたら、筆者は2つの進化を期待します。

　ひとつはApple Pencilの物理的なペン先を、細くしてほしいです。アプリの設定を変えればApple Pencilを使って細い線を描くことは容易ですが、Apple Pencilのペン先がやや太いので、描かれる細い線との感覚のズレがやや気になるのです。ペン先は使い込むほどにすり減ってくるものであることはわかるので、ならば極細のペン先と交換できるようになれば、ペン先がフレッシュな間だけでも細密な線画を描く際の描き心地が向上しそうです。

　もうひとつ、筆者はApple Pencilを外出先や家の中でもよく見失うので、もしもの時にiPadやiPhoneを使ってアップルの「探す」ネットワークから、捜索できるApple Pencilがほしいです。

　Apple Pencilでイラストや絵を描く自由度が高まると、いよいよ大判のiPadがほしくなってきます。筆者の周囲にはコロナ禍の時期にオンラインのイラスト教室で絵を描くことを学び始めて、新しくiPadを買った方が多くいます。近所のカフェでもiPadとApple Pencilを使って何かを書いている人を、よく見かけるようになりました。

　イラストレーターの友人たちもまた「大きな画面に伸び伸びと絵が描けるiPadがほしい」と口を揃えます。携帯性と両立させることを考えれば17インチぐらいの画面サイズが妥当かもしれません。Apple Pencilによる書き心地を高めるPro Motionテクノロジーやフルラミネーションディスプレイは妥協せず“フル盛り”にして、カメラやスピーカー、5Gのスペックなどは少し抑えた「iPad Airベースの大判アートモデル」が10万円前後で実現できれば引く手も数多あるのではないかと勝手に推測します。

　今年の秋以降にiPadOS 15をプリインストールした、どんな新しいiPadが出てくるのか今からとても楽しみです。

 

筆者紹介――山本 敦
　オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

■関連サイト

• iPadOS 15 プレビュー
• アップル