東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部(旧 次世代通信推進課note)連動企画 第29回
【都庁でやってみた!1on1】メンバーのための時間 東京都のデジタルシフト最前線・インタビュー Vol.4
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東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部です。(旧 次世代通信推進課note)。デジタルサービス局は、デジタルの力を活用した行政を総合的に推進し、都政のQOSを飛躍的に向上させるため、新たに設置した組織です。その中で、ネットワーク推進課は、東京の成長戦略やICT利活用の更なる推進のため、2019年(平成31年)4月に新たに設置された組織です。その中で、次世代通信推進課は、TOKYO Data Highwayの構築を推進し、いつでも、誰でも、どこでも「つながる東京」の実現に向け、取り組んでいます。
都民の皆様がどこにいてもサクサクつながる環境を構築するため、全国初となる5Gアンテナ基地局を搭載するスマートポールの試行設置や通信事業者が5Gアンテナ基地局を設置しやすいように、行政財産を開放するなど様々な取組みを展開しています。こうした日々の取組みを都民の皆様に情報発信していきます。
前回の紹介記事はこちら。
■連載:【東京備蓄ナビ】いつか来る災害に備えよう 東京都のデジタルシフト最前線・インタビュー Vol.3
※過去の連載記事はこちら:東京都 デジタルサービス局 デジタルサービス推進部ネットワーク推進室(旧 次世代通信推進課note)連動企画
改めまして、東京都のデジタルシフト推進を担当しております西村 唯と申します。
デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現に向けて、様々なチャレンジを都庁で行っております。
前回のVol.3【東京備蓄ナビ】いつか来る災害に備えよう!に続いて、最終回となるVol.4では【都庁でやってみた!1on1】メンバーのための時間をお届けします。
現在、都庁の一部で「1on1(ワンオンワン)」が行われています。一部の役職者がメンバーのために「1on1」を行う時間をoutlookで設定した当初は、積極的に申し込む職員が少なかったのです。
折角、自分のための時間をプレゼントしてくれているのに「なんてもったいないんだ!」と思っていました。
そんな気持ちと同時に、前職でコーチング研修や企業内大学、チームのメンバーと毎週30分の1on1を実施してきたので、これまでの経験とスキルを都庁職員に貢献できるかもしれない!と思い立ちました。
一緒に仕事している仲間達に呼びかけて、都庁で「1on1」をやってみました!今回は「1on1」の実践講座に参加されている河除 智哉さんにお話を伺いました。
※1on1とは
1on1とはマネージャー or リーダーと、メンバーとで行う定期的な1対1のミーティング。メンバーの成長や目標達成等をサポートするための時間。
Vol.4の話し手
唯:お疲れ様です。まず初めに簡単な自己紹介をお願いします。
河除:はい、河除(かわよけ)と申します。今の部署では課の庶務担当として、予算・人事・服務・議会対応等、縁の下の仕事を行っているほか、知事や副知事と通信事業者トップの会議運営を始め、5G利用可能エリアの展開の加速化に向けた取組等に従事しています。
5Gが早く都内広域に展開され、それを基盤とした新たなサービスが生まれることで、都民の皆様の暮らしが少しでも豊かになればとの思いで、日々努力しているところです…ちょっと固いですか?
唯:ありがとうございます。大丈夫です!河除さんの真面目な人柄が、note読者の皆様にもきっと伝わっていると思います。
なぜ、1on1の実践講座に参加してみたのか?
唯:それでは早速、本題に入りましょう。なぜ、河除さんは「1on1」の実践講座に参加されたのでしょうか?
河除:職場の民間出身の方々は「1on1」ってよく仰ってますが、都庁プロパーの私にとっては、始めは「個人面談」を恰好良く言っているだけなのかと思っていました。
余談ですが、高校時代はバスケ部でして、1対1でオフェンスとディフェンスの練習をすることをそう呼んでいたんですね。「ワンオンワン」と聞くたびに当時のことを想起させられていましてね…練習つらかった…。
実践講座に参加したきっかけは、自分の面談のやり方を振り返りますと全くもっての自己流でして、私との面談を受けてくれた方にどれくらいメッセージが伝わったのか、ご本人にとって意義のある時間だったのかということの確信や自信がないという状況でした。
そんなときに、「1on1」はきちんとした目的設定やメソッドのある面談手法だと知りまして、参加させていただきました。
唯:そうですね。バスケの「ワンオンワン」もありますよね。僕も前職で初めて聞いた時に「ワンオンワン??」って、なりましたね(笑)
ちなみに今、すごく大切だと思ったポイントがありました。それは、河除さんが面談をされたメンバーからのフィードバックや評価をもらうということです。
ご本人にとって、その面談が良い時間になったのか否か、そのフィードバックをもらって河除さんもメンバーとの面談を振り返って改善するというサイクルをまわしていかれるのが良いかと僕は思います。
実践講座で学んだことや気づき
唯:さて、河除さんが「1on1」を実践されてみて、どんな学びや気づきがありましたか?
河除:「1on1」の受け手として実際に何度か実施してみて、とても話しやすいなと感じました。予め自己開示をしてくれたり、答えにくいところを追及されるようなこともなく、対話者として尊重されていると感じられました。
この点が「1on1」の目的の一つである、信頼関係の構築につながっていると理解できました。
唯:貴重なフィードバック、ありがとうございます。ライフラインチャートを活用した相互理解編でお話をしましたが、信頼関係の構築は一足飛びにはいかないですよね。だから定期的な「1on1」での対話と、普段の会話や雑談の積み重ねが大事だと僕は考えています。
「1on1」を実践して難しかったことや苦戦したことは?
唯:河除さんが「1on1」を実践されてみて、難しかったことや苦労したことはありましたか?
河除:質問力を問われるところが難しいなと思いましたね。1on1の良いところは、受け手は話しながら考えがまとまっていったり、自分ではあまり認識していなかった考えに気付いたりしていくところなのかなと。
そのために「いい質問をしないといけない」と思うと、かえって自然な会話がしにくくなってしまう…慣れの部分もあるんでしょうけど、私の場合はもっと場数を踏んで、実戦経験を蓄えることが必要だと感じています。
唯:そうですね。質問力の向上と共に、「1on1」をされる方への興味関心と観察も大事だと、僕は思います。
僕も前職で「1on1」が導入された際、メンバーのための時間であるにも関わらず、僕が知りたいことばかりをメンバーに質問したり、時には「進捗会議の詰め会」みたいになってしまったことも(苦笑)
「しくじり先生 俺みたいになるな‼」的な失敗談も、今後の「1on1」実践講座で赤裸々にオープンにしていきたいと思います。
「1on1」の活用イメージ
唯:さて、今後「1on1」をどのように活用していけそうですか?
河除:「1on1」の考え方やエッセンスは、様々な個別面談に応用できると思っています。特に同じチームの担当さんとの面談の機会には、ここで得られた知識や経験を活用したいと思っています。
面談に同じ時間を使うなら、お互いのためにより意義深いものにできるよう、スキルアップしたいと思います。
唯:素敵ですね!もしよろしければ、これからも河除さんと定期的な「1on1」や壁打ちのお相手をさせて下さい。本日は貴重なお話、どうもありがとうございました!
東京都のデジタルシフト最前線・インタビューVol.4を、現場からお伝えしました。
■話し手
・河除 智哉 戦略政策情報推進本部 ICT推進部 次世代通信推進課 次世代通信推進担当 課長代理
2011年入庁。課の庶務(予算・人事・服務・議会対応等)、TOKYO Data Highwayサミット等の会議運営、5G利用可能エリアの加速化に向けた取組等に従事。
■聞き手
・西村 唯 戦略政策情報推進本部 デジタルシフト推進担当課長
2019年入庁。西新宿スマートシティPJ、東京テックチーム、つながる東京、東京都各局のDX支援、東京都新型コロナウイルス感染症対策サイト等を担当。
■撮影
・豊丸 兼爾 戦略政策情報推進本部 ICT推進部 次世代通信推進課 次世代通信推進担当 主事
2015年入庁。TOKYO Data Highwayに係る各種会議体運営、5Gワンストップ窓口に従事。
◆この記事は、下記より転載しています
https://note.com/smart_tokyo/n/n6e08232d243f
https://note.com/smart_tokyo/n/nb25732e7d88a
https://note.com/smart_tokyo/n/na40858cf4cf5