現行ノートPCとしてはトップクラスの性能を薄型・軽量ボディに搭載
i9-11900HとRTX 3080、さらに4K液晶パネルなのに熱処理万全で薄いという最強ゲーミングノートPC「GS66 Stealth 11U」登場
4K液晶パネル、Thunderbolt 4、高速ネットがクリエイティブ用途でうれしいスペック
ディスプレイは解像度やリフレッシュレートといったいくつかのオプションがある。今回お借りしているGS66-11UH-321JPでは解像度が3840×2160ドット、リフレッシュレートが60Hzだが、1920×1080ドット、300Hzの液晶パネル搭載モデルも用意されている。また、GS66 Stealth 11Uは15.6型だが、より大きなディスプレイを求めるなら17.3型のGS76 Stealth 11Uもある。
4K/60HzとフルHD/300Hzという液晶パネルスペックの違いだが、よりゲーミング向きと言えるのは後者のフルHD/300Hz液晶パネルだ。とくに競技性の高いゲームタイトルでは高性能GPUによる高いフレームレートと、その高いフレームレートを表示するための高リフレッシュレート液晶パネルを搭載していることが勝利への近道と言われる。一方、リアルなグラフィックを楽しむ重量級タイトルでは、現在のハイエンドモバイルGPUでも現実的なところでフルHDがちょうどよい。
4K/60Hz液晶パネルはゲーミングもカバーできるが、メインはグラフィックスを中心としたクリエイティブニーズにより適しているだろう。まず60HzはPCディスプレイにおける標準的なリフレッシュレートだ。カジュアルにPCゲームを楽しんでいる方も、その多くが60Hzパネルを利用しているだろう。一方、高精細な4K解像度は情報量が多い分、高画素デジタルカメラの写真を取り扱う際や、映像編集ではワークエリアを広く有効に使える。
パネルの駆動方式はIPSで、斜めから見ても色味の変化はほとんど感じられない。発色もよいように見える。ただし、あくまで本製品はゲーミングノートPCカテゴリのため、Adobe RGB相当ではあるもののsRGBやDCI-P3といった規格のカバー率には言及されていない。この点を求めるならば、カラーマネジメントディスプレイを外付けするか、ノートPC本体の液晶パネルに色再現性を求める方は同社の「True Pixel ディスプレイ」に対応したCreatorシリーズノートPCを検討するのがよいだろう。
外部ディスプレイ接続用インターフェースとしては、HDMIおよびUSB Type-C/Thunderbolt 4が用意されている。HDMIのバージョン記載はないが、スペックとして4K/120Hz対応とのことからHDMI 2.1対応と見られる。
インターフェースをまとめておくと、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、USB 3.2 Gen2 Type-C×2(うち1基はThunderbolt 4対応)、オーディオコンボジャック、2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 6E無線LANが搭載されている。左右側面にUSB Type-A、Type-Cを置いているあたりは、使い勝手をよく考慮している。また、2.5GbEとWi-Fi 6Eというネットワーク速度も大きなデータを取り扱うクリエイティブ用途で快適さに貢献する。
なお、クリエイティブを含めビジネス用途となるとセキュリティも求められる。その点、GS66 Stealth 11Uは上部ディスプレイベゼルにIR対応Webカメラを搭載しており、Windows Helloによる顔認証ログオンが利用可能だ。
キーボードはゲーミングキーボードで知られるメーカー「SteelSeries」によるものでPer-Key RGB LEDを内蔵している。ゲーミング向けにこだわって作られたキーボードで、スリムノートPC向けながら適度なストロークと反発がある。キーピッチも約19mm(実測)。ゲーミングノートPCという点でレイアウトはFnキーの位置が通常と異なるが、十分なキー数の本製品においてFnキーは各種の輝度調節や無線機能のON/OFFといったハードウェア操作がメインであり、使用頻度から考えると影響は小さいだろう。
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