女優、タレント、小説家としての顔も持つ今野杏南さん。しばらくグラビアで見かける機会がなかったが、7月5日発売の「週刊プレイボーイ」とデジタル写真集「寝ても覚めても」で、実に4年ぶりの復帰を果たした。本人に話を聞くことができたので紹介していきたい。
これまでの状況を説明しておくと、今野さんは2017年7月にリリースされた「あんな夢、こんな恋 ~Anna Konno Final Image~」をもってイメージDVDを卒業。同年に写真集「杏南の日記 by KISHIN」を出して以降、女優業に軸足を移して活動してきた。6月15日で32歳。グラビア復帰の理由は気になるところだ。
女優・今野杏南がコンセプト。物語性を大切にして新たな一面を覗かせる
――心境に変化があった?
【今野杏南】機会があればグラビアをやりたいとは思っていたんです。ずっと自分の体型を気にして、裸になって鏡に映したりして、「やっぱりみなさんに見てもらわないと、もったいないよな」とは考えていました(笑)。
――いやいや、この4年間でオファーはいっぱいあったでしょう?
【今野杏南】ぜんぜんなかったです。たぶん2017年にイメージDVDを卒業したとき、(雑誌の撮り下ろしなどの)グラビアもやらなそうだと思われたのが、声がかからなかった理由じゃないかと。今年5月に週プレのお話をいただいたときは本当にうれしかったです。
――今回はどんなテーマで撮ったのですか?
【今野杏南】グラドルというより、女優の今野杏南がコンセプト。「がっつりと水着で!」というわけじゃなく、シーツを巻いたりとか、ランジェリーとか、布切れだけで魅せたりとか。洋服でも表現していて、物語性を大切にしている点が特徴です。
――ロケはいかがでした?
【今野杏南】6月中旬に神奈川県の三浦海岸に行ってきました。「人前で肌を見せる」というのは本当に4年ぶり。久しぶりすぎて、ランジェリーを着けたりするときに恥ずかしかったです。「いまの私に着こなせるかな?」って思いましたし。
――さすがの今野さんも緊張したわけですね。
【今野杏南】この4年で私の最大露出といったら、SNSにアップした(プライベートで行く)トレーニングジムでの姿ですから(笑)。でも、ロケの現場でカメラマンさんにいい表情を引き出していただき、昔の感覚が戻ってきました。
――お気に入りは?
【今野杏南】デジタル写真集のほうで見せている、布をまとったショットです。ぜひみなさんにご覧になっていただきたいです。現役のころのグラビアとは違うんじゃないかなという点を感じてもらえると思います。
30代になって恋愛観にも変化。これまでの経験から見据える先は――
――以前にも増して女性らしさに磨きがかかりましたね。
【今野杏南】周囲からは「きれいになった」とすごい言っていただけるんです(笑)。20代のころは30代にはなりたくないと思っていたのですが、なったら肩の力が抜け、自然体の私でいようかなって。なんだか肩の荷が下りた気持ちです。
――結婚などを考えたりは?
【今野杏南】いつになるんでしょう? 私自身が悩ましいです。昔はぽっちゃり体型がいいとか言っていましたが、最近、容姿重視じゃなくなりました。男性はやっぱり包容力。誠実。そして動物が好き。
――2014年に官能小説「撮られたい」で作家デビュー。文筆業も今野さんの特色ですが。
【今野杏南】文章や物語を書いたりするのが好き。小学生のときは絵を描くのが好きで、少女漫画家になりかったのですが、そのころから物語を考えることに楽しさを見出していたというのはありますね。一番好きな作家は村上春樹さんです。
――今後の仕事に活かしたりは?
【今野杏南】いつか映像作品の脚本を書いてみたいと思っています。ジャンルはダークなやつ。ちょっとエッチな展開もあったらいいなと。自分が書いた物語の内容に沿って、衣装やロケーションを決めるグラビアも実現させたいです。
――近況はいかがですか?
【今野杏南】ラジオクロニクルで「今野杏南のSunny Day Radio」という番組をやらせていただいています。私が書いた本を読み聞かせるコーナーがあるので、ぜひ聴いてもらえるとうれしいです。グラビアも今回の撮影で「やっぱり天職だよね」と思ったので、求めていただけるならこれからもがんばります。
4年ぶりのグラビア撮影を経験して、「やらなきゃダメだ」と再認識したという今野さん。演技でも、文筆業でも、ふんだんに才能を発揮しているが、気持ちも新たに今後のグラビア展開も期待できそうだ。