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Cooler Masterのペルチェ素子採用の簡易水冷クーラー「MASTERLIQUID ML360 SUB-ZERO」採用

RTX 3080搭載で4Kのゲームプレイや動画編集で驚きの性能を発揮! ペルチェ素子採用CPUクーラーのゲーミングPC「ZEFT G32-ZERO」

2021年06月03日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G32-ZERO」

 Cooler Masterのペルチェ素子採用の簡易水冷クーラー「MASTERLIQUID ML360 SUB-ZERO」(以下、ML360 SUB-ZERO)を搭載し、CPUの「「Core i9-11900K」(以下、i9-11900K)をフルに活用することができるセブンアールジャパンのゲーミング向けBTOパソコン「ZEFT G32-ZERO」(関連記事)が、パソコンショップSEVENで販売中だ。

 ZEFT G32-ZEROは、ビデオカードに「GeForce RTX 3080」を搭載したASUSの「ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING」を装備していることもあり、ゲームにおいて高い性能が期待できる。では、実際にゲームにおいてどの程度のフレームレートが得られるか、テストを通じて確かめてみたい。

 今回は、ペルチェ素子の動作モードを「Intel Cryo Cooling Technology」から「Cryo」に指定していることを断ったうえで、「3DMark」(Version 2.18.7185)の結果から順にみていこう。

 まず、「Fire Strike」では、3万を超えるスコアを発揮。さらにテスト解像度が4Kとなる「Fire Strike Ultra」で1万を優に超えるスコアを叩き出している点は、特筆すべきポイントだ。

 DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でもZEFT G32-ZEROのスコアを優秀で、4K解像度でテストが行なわれる「Time Spy Extreme」で9000弱というスコアは目を見張るものがある。

3DMarkの結果

 では実際のゲームではどうなのか、「バイオハザード ヴィレッジ」の結果を見てみよう。ここではオプションからグラフィックス自動設定で「画面品質重視」を選択。そのうえで、「CapFrameX」(Version 1.6.2)を用いてフレームレートを取得している。その結果、ZEFT G32-ZEROは、3840×2160ドットでも常時100fpsを超えるパフォーマンスを発揮。2560×1440ドット以下の解像度では160fps以上のフレームレートを叩き出しており、かなり快適なプレイを実現している。

「バイオハザード ヴィレッジ」のフレームレート計測結果

 続いて「Apex Legends」でも、ZEFT G32-ZEROの結果は優秀だ。オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレイし、「Fraps」(Version 3.5.99)でフレームレートを取得している。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 ZEFT G32-ZEROは、3840×2160ドットでも最小フレームレートは141fpsと、非常に高いパフォーマンスを出している。TPSやFPSでは、高リフレッシュレートの液晶ディスプレイと組み合わせて、ほかのプレイヤーより有利に立ち回るというのが流行りだが、ZEFT G32-ZEROであれば、その需要を十分に満たすだけのパフォーマンスを備えているといっていい。

 「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」では、最高品質に指定してベンチマークを実行したが、ZEFT G32-ZEROは3840×2160ドットでも1万5000台と、非常に高いスコアを発揮した。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上が最高評価とされているが、ZEFT G32-ZEROは3840×2160ドットでその倍以上と、4K解像度でもかなり快適にプレイできるのは誰の目にも明らかだ。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果

 それでは、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておこう。まずは「PCMark 10」(Version 2.1.2508)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。ZEFT G32-ZEROは総合スコアが8250とかなり優秀。スコアの詳細を見ても、ZEFT G32-ZEROはいずれも1万を超える結果を残しており、ウェブブラウジングやOfficeソフトを使った作業など、さまざまな用途で活躍できることは間違いない。

PCMark 10の結果

 とくにデジタルコンテンツの制作に関するパフォーマンスを見るDigital Content Creationが1万3000台と頭一つ抜きん出ており、写真のレタッチや動画ファイルの編集といった作業も快適に行なえそうだ。

 さらに、「FFMpeg」を用いた動画ファイルのトランスコードも試してみよう。今回は、FFXIVのプレイを録画した7分ほどの動画ファイルを用意。これをFFMpegでH.264/AVCとH.265/HEVCのそれぞれにトランスコードする際に要した時間を測定している。

ffmpegを用いたトランスコードに要する時間

 その結果だが、ZEFT G32-ZEROはH.264/AVCであれば5分ほどと、動画の長さより短い時間で作業が終了している点は驚きだ。負荷が大きなH.265/HEVCであっても、要した時間は10分強とかなり短めで、このあたりはペルチェ素子と組み合わさったi9-11900Kが真価を発揮したといっていいだろう。

 最後に「CrystalDiscMark」(Version 8.0.1)で、ストレージのパフォーマンスも見ておきたい。ZEFT G32-ZEROは、PCI Express 4.0に対応したストレージを搭載していることもあり、リードとライトともに高い転送速度を実現。シーケンシャルアクセスであれば最大で6700MB/秒という高い結果を残し、ランダムアクセスでも800MB/秒弱と、ゲームのロードなんでストレスを感じることはまずないはずだ。

「CrystalDiscMark」の結果

ゲーム環境を一新する高いポテンシャル
数年に渡ってトップパフォーマンスを享受できる1台

長期間ハイスペックな性能を享受したい人にオススメ

 以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT G32-ZEROのゲーミングパフォーマンスは非常に高い。とくに4K解像度でも快適にプレイできるパフォーマンスを備えている点は、ゲーマーにとって環境が一新するといっても過言ではない高いポテンシャルを備えている。

 ZEFT G32-ZEROの価格は、52万2280円(6月3日現在)と高価ではあるのだが、数年に渡ってゲームにおけるトップパフォーマンスを享受したいと考えるユーザーにとっては、食指が動くモデルではないだろうか。長期に渡って使い続けるだけの高い品質も備えており、費用対効果は申し分ない出来だ。

ZEFT G32-ZEROの主なスペック
CPU Core i9-11900K(定格クロック3.5GHz、最大クロック5.3Hz、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量16MB)
CPUクーラー Cooler Master MASTERLIQUID ML360 SUB-ZERO
グラフィックス ASUS ROG-STRIX-RTX3080-O10G-GAMING(GeForce RTX 3080)
PCケース Cooler Master COSMOS C700M
マザーボード ASUS ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI(Intel Z590チップセット)
メモリー 32GB PC4-25600(DDR4-3200 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 1TB M.2 SSD(Samsung SSD 980 PRO、PCIe 4.0)
通信規格 2.5GbE LAN、Wi-Fi6/Blutooth5.0対応
電源ユニット Cooler Master V850 Gold(定格出力850W、80PLUS Gold認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

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