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Apple M1搭載で大幅性能アップの「iPad Pro」&カラフル7色「iMac」特集 第32回

M1搭載「iMac」は24インチで4.5Kという実に「ちょうどいい」サイズ

2021年06月02日 12時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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最大のネックは納期の遅さ

 新しいiMacの24インチモデルは、特に日本の一般家庭にちょうどいい24インチというサイズ、4.5KというRetinaとして最適な解像度、デスクトップ機でありながらTouch ID内蔵のキーボード、今回は触れていないが驚くほど高音質のスピーカー、そしてもちろん新世代のM1チップを搭載するなど、多くの新しい魅力を具現化したMacとなっている。自宅のMacのデスクトップ環境を一新したいと考えているユーザーにとっては、まさに好機が到来したと言える。

 ただし、現時点での最大のネックは納期がかかることだ。本稿を執筆している5月末の時点で直販のApple Storeに発注した場合、納期は1ヵ月から5週間ほどかかることになっている。つまり6月末から7月の初頭にならなければ、手元に届かない。コロナ禍の中、業界全体として半導体不足がささやかれていることと関係しているのだろうか。

 いずれにせよ、この1ヵ月以上という期間は、かなり長く感じられるだろう。もしかすると、その間にまた新たなMacのモデルが発表される可能性もある。そう考えると、少なくとも現時点での発注はためらってしまう、という潜在ユーザーも多いかもしれない。しかし、このちょうどいいサイズのデスクトップ機のさらなる新モデルが、間を置かずに発表されることはないはずだ。今回のモデルは、iMacとして、何年に一度かの大きな節目となるものであることは間違いない。このモデルが自分に適していると感じたら、今がチャンスと考えるべきだろう。

 なお、この記事では新しいiMacのベンチマークテスト結果については触れなかった。これまでのところ分かっているのは、M1チップ搭載Macとしては標準的なパフォーマンスを発揮するマシンであること。それが分かれば十分だと思われるかもしれないが、iMacとして、たとえば現行上位の27インチモデルと比較してどうなのかも気になるところ。そのあたりについては、また近々別の記事としてお届けする予定だ。

 

筆者紹介――柴田文彦
 自称エンジニアリングライター。大学時代にApple IIに感化され、パソコンに目覚める。在学中から月刊ASCII誌などに自作プログラムの解説記事を書き始める。就職後は、カラーレーザープリンターなどの研究、技術開発に従事。退社後は、Macを中心としたパソコンの技術解説記事や書籍を執筆するライターとして活動。近著に『6502とApple II システムROMの秘密』(ラトルズ)などがある。時折、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」の鑑定士として、コンピューターや電子機器関連品の鑑定、解説を担当している。

 

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