オプテージが展開するモバイルサービス「mineo」は26日、通信速度制限時にも最大1.5Mbpsでデータ通信が可能なオプション「パケット放題Plus」を6月1日から開始すると発表した。オプション料金は月385円だが、10GB以上のコースを利用しているユーザーは無料で利用できる(6月から最大3ヵ月無料キャンペーンも実施)。
今春、大幅に料金値下げしたmineo
月2000円強で20GB&使い切っても1.5Mbpsで使えるように
mineoは、今年2月に料金プランを「マイピタ」という名称で全面的に刷新。20GBのコースが月2178円(税抜月1980円、ドコモ/au/SBどの回線でも共通)になるなど、大幅に値下げをしている。また、昨年3月には「パケット放題」を開始。これは月385円の追加で、速度制限時も最大500kbpsで使い放題となるオプションだった。
今回の「パケット放題Plus」では、最大1.5Mbpsと大幅に高速化されるうえ、10GB以上のユーザーは無料となるなど、メリットは大きく増している。なお、最大1.5Mbpsで通信できるのは、通信量を使い切った場合、「mineoスイッチ」をオンにして、ユーザーが自ら通信速度を制限した場合の両方だが、この状態で3日間で10GB以上のデータ通信を利用すると、混雑回避のための速度制限が発生するとしている。
今回の新オプション登場の背景として、同社では「競争環境の激化」を挙げる。3大キャリアが新料金プランを開始し、MNOとの料金格差が縮小する一方、MVNOの格安SIMは低容量のプランを中心に値下げが進んでいる。そこで「通信品質を向上させつつ、より使いやすいサービスの提供が必要」と判断したとする。
なお、「ファンとの共創」をうたうmineoらしく、今回の新サービスにあたっては、mineoユーザーにトライアルの形で先行的に提供。そこでの会話から料金や速度も決定していったという。具体的には1Mbpsと1.5Mbpsの2つの速度で比較。「ちょうどよい」と回答したユーザーが1Mbpsでは32%だったのに対し、1.5Mbpsでは77%まで達した。また、これ以上の速度ではおトクさとのバランスが難しくなることから、今回の1.5Mbpsに決定したとのことだ。
また通信品質についても、5月21日に同社のコミュニティサイト「マイネ王」上で、3月末に「過去最大の超大幅増強」を実施したこと、最も混雑する昼休みの時間帯でも、ウェブサイトの表示に要する時間が4割程度改善されたことが公表されている。
このほかにも、「マイピタ」で月1/5/10/20GBと中間部分がやや開いたことに対応すべく、追加チャージを100MBあたり165円から55円と大幅に値下げしている。また、1回あたりの時間制限が無い「かけ放題」サービスについても現在検討中で、「遅くとも年度内、できるだけ早く」提供したいとしている。
速度制限時は、3大キャリアの新料金プランやサブブランドと比べて、ワンランク上の速度をお手頃な料金で提供するmineo。ユーザーがどう評価するかにも注目と言えそうだ。