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エクストリームーD株式会社、富士通株式会社との技術連携を発表

エクストリーム−D株式会社
2021年05月21日

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エクストリーム−D株式会社
―同社の高速計算実行環境でPRIMEHPC FX700の検証実験を実施―

高速計算サービスプロバイダーのエクストリームーD株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:柴田直樹、以下 エクストリームーD)は、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:時田隆仁、以下 富士通)との技術連携を発表します。両社では今後、富士通のスーパーコンピュータPRIMEHPCに関し連携を図る予定です。



エクストリームーDは、ウェブブラウザー上でユーザー環境、運用管理環境を提供し、知識や経験を持ち合わせなくても、簡単に高速計算実行環境の利用を可能とするシステムソフトウェア「AXXE-L」を提供しています。AXXE-Lは、お客様のデータセンターにあるオンプレミス環境をはじめとする、様々な計算環境上での実行が可能ですが、エクストリームーDでは、AXXE-Lの計算実行環境として、同社のスーパーコンピューター技術を駆使したベアメタル(注)高速計算プラットフォームも提供しています。FUJITSU Supercomputer PRIMEHPCは、先日、国立研究開発法人理化学研究所で共用開始となったスーパーコンピュータ「富岳」に採用されたCPU「A64FX」を搭載した富士通の商用スーパーコンピュータです。今回、エクストリームーDでは、PRIMEHPC FX700を試験的に同社の高速計算プラットフォームに組み込み、「富岳」用に開発された深層学習向けライブラリの動作確認を行うとともに、ベンチマークを実施する予定です。

今回の技術連携について、富士通株式会社 ミッションクリティカルシステム事業本部 HPCシステム事業部 事業部長 藤野秋彦様は、「今回の技術連携を通じて、エクストリームーD様の提供するソリューションと弊社の提供するPRIMEHPCが、今後、新薬の開発、防災・減災などの安心・安全な社会の実現、新素材開発やものづくりにおける試作レスの確立など、社会的課題の解決や最先端研究の推進、企業競争力の強化などに、ご活用いただけるようになれば大変嬉しく思います」と述べています。また、エクストリームーD代表取締役柴田直樹は「弊社で提供する高速計算実行環境にx86系以外のCPUが導入されるのは初めてのことになります。今回、このような機会を与えていただいた富士通様に感謝するとともに、HPC業界の裾野を広げることを目標に、今後も両社で力を合わせていきたいと思います」と述べています。

また、今回の富士通とエクストリームーDによる技術連携に基づく検証実験について、国立研究開発法人理化学研究所 計算科学研究センター 運用技術部門長 庄司文由様は、「我々とともに「富岳」のクラウド的な利用サービス「富岳クラウドプラットフォーム」の共同研究を推進しているエクストリームーD様と、「富岳」の開発パートナーである富士通株式会社様の技術連携は、我々が目指す、「富岳」の開発で培われた様々な成果の普及に向けた取り組みの加速につながる事を期待するものであり、我々としても大いに期待しています。」と述べています。

エクストリームーDと富士通は、今回の検証実験を皮切りに、富士通の提供するスーパーコンピューター製品の販売促進活動を共同で行なっていく予定です。

(注)当社では、仮想マシンではなく、物理サーバーを利用した高速計算実行環境(ベアメタル)を提供しています。

エクストリームーD株式会社について
2015年設立。HPCクラウドコンピューティングへのアクセスを簡単、高速、効率的、経済的にすることを目標に設立され、本社は東京都品川区に、米国子会社 (XTREME-D AMERICA Inc.) を米国カリフォルニアに置いています。日本発のクラウドスーパーコンピューティング関連のスタートアップとして、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) およびクラウド技術で20年近くの経験を持つ主要メンバーで構成されています。物理マシンによるスーパーコンピューター共有サービス AXXE-L by XTREME-Dは、誰でもHPCリソースを利用できるようにし、堅牢なUI / UXおよびクラウド管理機能により使いやすいカスタマーエクスペリエンスを提供します。詳細については、https://xtreme-d.netをご覧ください。

※ 記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
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