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第2世代「Apple TV 4K」レビュー!操作感向上の新Siri Remoteも試す
2021年05月20日 22時00分更新
アップルは、第2世代のコンテンツストリーミングプレーヤー「Apple TV 4K」を5月21日以降、発売する。2017年に誕生した初代4K対応モデルから強化したポイントや、デザインを一新したSiri Remoteの使い心地など実機をレポートしよう。
映画も、音楽も。小さな総合エンターテインメントプレーヤー
Apple TV 4Kは、テレビやモニターにHDMI接続して様々なオンラインのエンターテインメントコンテンツを楽しむための再生機器だ。他社の製品では「Chromecast with Google TV」や「Amazon Fire TV Stick 4K」などが使い勝手のイメージは似ている。だが設置スタイルが違う。Apple TVは誕生当初からスティック型のHDMI端子直結スタイルは採らずに、ボックス型の筐体に高性能なSoCや大容量ストレージを搭載した据え置き型デバイスとして一貫したスタイルとしている。
第2世代のApple TV 4Kには、高性能なA12 BionicチップやスマートプラットフォームとしてtvOSが搭載されている。いわばテレビサイドで楽しむエンターテインメントPCのようなデバイスなのだ。
とはいえ、Apple TV 4Kの本体サイズは縦横98mm、高さ35mmと手のひらサイズと言って良いほどコンパクトだ。質量は約425g。デザインは初代のApple TV 4Kから変えていない。
今回大きな変貌を遂げたのは、本体に付属するリモコン「Siri Remote」だ。使い勝手などはこの後詳しく説明する。その前にApple TV 4Kが「できること」を大まかに整理しておこう。
動画サービスは、Apple TV+のストリーミングコンテンツやiTunes Storeで購入した映画などのほか、Netflix、Amazonプライム・ビデオやHulu、Disney+、DAZN、U-NEXT、AbemaTVなど幅広く対応する。またYouTubeもアプリをインストールして楽しめる。iPhoneやiPadに保存した動画や写真も、AirPlayを使ってApple TV 4Kをつないだテレビの大きな画面で見ることができる。
定額制音楽配信サービスはApple MusicのほかSpotify、Amazon Musicなどが利用可能だ。動画系サービスに比べると、tvOSにアプリをダウンロードして楽しめる音楽サービスはやや少なめだ。
ゲームもApp Storeから購入できるものから、Apple Arcadeの定額制ゲーム配信サービスまで幅広く楽しめる。Bluetoothワイヤレスゲームコントローラーは、MFi(Made for iOS)対応のものがApple TV 4Kにもつながる。最新のtvOS 14.5ではソニーのPlayStation 5用「DualSense」や、マイクロソフトのXboxワイヤレスコントローラーもサポート対象とした。もしApple TV 4Kでゲームを積極的に楽しむことを検討している方は、本体内蔵ストレージが大きい64GBのモデルを選択した方が賢明だ。価格は64GBモデルが2万3800円、32GBモデルが2万1800円と価格差もわずかだからだ。
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