現実にはNokiaブランドのスマホシェアは1%以下
なんとか生き残りを計ろうとしているのか
端末ベンダーが始めたMVNOとしては、Googleの「Google Fi」がある。Google FiはSIMのみの購入が可能だが、HMD Mobileは現時点ではNokia端末とセットとなるようだ。
LGの撤退、ファーウェイの凋落、次々と登場する中国系ベンダーなど端末市場は大きく動いており、HMDは差別化を図る必要がある。HMD Mobileにより、消費者には1ヵ所で端末からネットワークサービスまでを購入できるという利便性を提供できる。
「Nokia」というブランド力を持ってしても、そして伝説の名ケータイ「Nokia 3310」のリバイバルなどで話題作りをしているが、現状のHMDのシェアは「その他」に分類されるレベルだ。Nokia情報サイトのNokiamob(https://nokiamob.net/)が調査会社のCounterpointに依頼して得た情報を元に計算したところ、2020年第4四半期のスマートフォンの出荷台数は前四半期比35%増の280万台、シェアは0.7%で15位との結果。年次ベースでは、スマートフォンとフィーチャーフォンの合計の出荷台数は2019年や2018年より下がっていると計算されている。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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