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「早押しクイズ」のような複雑な意思決定時の脳活動の知見を応用

NEC、高い精度を維持しながら高速で判断するAI技術を開発

2021年05月06日 17時30分更新

文● ASCII

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 NECは5月6日、時系列データのリアルタイム分析において、高い精度を維持しながら高速に判断するAI技術を開発したことを発表した。

 本技術は、必要な情報が集まり次第直ちに解答する「早押しクイズ」のような、複雑な意思決定を行なう際にみられる脳活動の知見を応用して開発された。

 顔認証やサイバー攻撃の検知・分析を行うAI分析エンジンは、あらかじめ設定した量のデータをすべて取得してから分析し、結果を出すのが一般的だったが同社はすべてのデータの蓄積を待たず、データを取得しながら同時に分析していく技術を開発。

 所望の信頼度が得られたタイミングでデータ収集を打ち切り判断するため、認証や検知・分析を高速化でき、またあらかじめ設定した量のデータすべてを取得する場合は、より高精度な判断が可能だという。

 本技術を顔認証やサイバー攻撃の検知・分析に適用した場合、既存の手法と同等の精度を維持しながら、処理スピードを最大20倍高速化することが期待できると同社はコメントしている。

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