「その他」で気になるなるのはApple TV 4K
最後に、この記事の最初の方で「その他」にまとめた内容にも触れておこう。項目としては盛りだくさんで、Apple Card、Apple Podcasts、iPhone 12の新色、「探す」、AirTag、Apple TVの話などが短時間に詰め込まれていた。そんな中で、筆者として気になったものを1つだけ挙げるとすれば、それはAirTag、ではなくApple TV 4Kの方だ。
新しくなったApple TV HDがA9チップを採用しているのに対して、4KモデルはA12を搭載する。これは現行のiPadと同じチップで、メモリやストレージ容量は非公開ながら、少なくともiPadと同等の性能は発揮できそうだと期待しても間違いではないだろう。そうなると、どう考えてもテレビを観るだけではもったいない気がしてくる。この先は、やはり筆者の妄想だが、Apple TVでiOSやiPadOSのアプリが動くようになれば、ほとんどデスクトップ型のiPadとして使える。
もしそんなことが実現すれば、iPadどころかMacとの棲み分けにも微妙な領域が生じてしまう。それなりのニーズはあるだろうと思われるが、製品のセグメント分けを考えれば、残念ながらほとんど実現の希望は持てない妄想に過ぎないだろう。
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