3400MB/秒の読み書き可能なNVMe SSDを外付けでも利用
「WD_BLACK SN750 NVMe SSD」に4TBモデルが新登場! PS5の外付けSSDとしても使ってみた
2021年04月23日 11時00分更新
PS4の外付けストレージとして活躍
外付けSSDでの活用として考えられるのが、やはりPlayStation 4(PS4)でのゲームの保存先だろう。外付けSSDへゲームを移動してプレイしても、内蔵HDDよりロード時間が短くて済むし、ゲームを持ち歩いて友人宅のPS4でプレイするということも簡単にできる。
設定の「ストレージ」から、「本体ストレージ」の「アプリケーション」を選択。保存されているゲームが一覧表示されるので、オプションボタンを押して「拡張ストレージへ移動する」を選択し、移動したいゲームを選んで実行するだけだ。
さっそく、PlayStation 4 Pro(PS4 Pro)で内蔵HDDとMS12ケースに入れたWD_BLACK SN750とで、ゲームのロード時間を比較してみた。計測したゲームは、ユービーアイソフトの「Watch Dogs : Legion」で、ファイルサイズは42.46GB。バージョンは1.15だ。起動してメニューが表示されるまでの「ゲーム起動時間」とキャンペーンモードを再開してプレイできるまでの「ゲームロード時間」の2つを比較している。
なお、PS4 Pro(PS4も)はType-Aポートしか備えていないので、Type-CからType-Aへ変換するケーブルを使用して接続している。また、システムのバージョンは8.50だ。
結果は、起動時間で10秒、ゲームロード時間で27秒も短縮している。4TBも容量があれば、かなりゲームを保存できるので、MS12+WD_BLACK SN750という組み合わせのメリットを感じるはず。さらに、PlayStation 5(PS5)も持っていれば、拡張ストレージのフォーマットは互換性があるため、そのままPS5へ接続してプレイもできる。一石三鳥にも四鳥にもなるのだ。
新たに対応したPS5のゲーム書き出しを試してみた
これまでPS5では、外付けストレージを接続してPS4のゲーム移動やPS4ゲームの外付けストレージからのゲームプレイには対応していたが、PS5のゲーム移動には対応していなかった。それが、先日のアップデートでようやく対応したので早速実行してみた。
PS5のゲームは、内蔵SSD上でのみ動作する仕様のため、外付けSSDには直接ゲームをインストールできない。したがって、外付けストレージへのゲーム移動は、内蔵SSDの空き容量を確保するためにすぎない。内蔵SSDは実質約670GB程度しか空いておらず、最近の肥大化したゲームだと、数本しか保存できない計算だ。
容量が足りなくなったら、いずれかのゲームを削除しなければならず、再度プレイしようとしたら、オンラインストアから再びダウンロードする必要があった。それが、外付けストレージへゲームを逃せることで、ダウンロードするよりは早くもとに戻すことが可能となる。
SIEの「スパイダーマン マイルズ・モラレス」(40.40GB)を外付けストレージ(MS12+WD_BLACK SN750)とPS5間の移動時間を計測したところ、意外な結果となった。
ご覧の通り、予想以上に時間がかかったのである。先述のとおりPC上で約10GBのファイルを移動するのに約16秒で終えたことを考えると、単純計算だと64秒ほどで終わってもいいはず。それが約5倍も要しているのだ。
ただ、PS4でゲームを移動する時間と比較してみたが、もちろん内蔵ストレージの性能差が圧倒的なので当たり前ではあるものの、かなり高速化はされている。またPS5の場合一度移動したゲームは、コピーで戻せるようになった。つまり本体にも外付けストレージにもゲームを同時に残せることで、いつでも本体から削除でき、本体ストレージ上からでしか起動できないデメリットを低減している。
大容量と高速転送を両立したいユーザーに
WD_BLACK SN750 NVMe SSDの4TBモデルは実売価格6万3800円。現在は品薄状態で入手困難だが、ゲーミングデスクトップに装着するだけでなく、MS12のようなケースを活用することで、高速大容量モバイルSSDとして利用するのも一考だ。PS5の容量がもう危ないという危機感のあるユーザーなら、この組み合わせを選択肢の1つとして気に留めておいてほしい。