テレワーク需要を反映する結果に、eコマースが成長し、昨年3月に急増したサイトも
では、発表されたデータを見てみよう。
家電で首位となったのは、ビックカメラ(biccamera.com)で前年比79%増。年間トラフィックは、2億9930万件、平均滞在時間は2分50秒となっている
2位には、エディオンの57%増、3位にはヨドバシカメラの52%増となっている。そのほか、PCを中心としたテレワークセットなどの提案を積極的に行っていた日本HPや、テレワーク向けに需要が増加した各種周辺機器を販売しているエレコム、バッファローがそれぞれベスト10に入り、国内生産のマスクが話題を集めたシャープも10位以内に入っている。
上位10サイトの平均成長率は39.8%増、平均月間ユニーク訪問者数は540万となっている。
「流入は2020年3月頃に突然上昇し、右肩上がりになった。その後、年末まで安定的に推移している。『コンピュータ』でのキーワード検索は、2020年4月の緊急事態宣言直後から大幅に増加し、その数は検索が集中する年末年始と同じ水準にまで高まった」という。
緊急事態宣言とともに、テレワークに関する需要が急増。それが、ランキングに大きく影響しているといってよさそうだ。
また、リテール/eコマースでは、手ごろな価格で商品を購入できるとして話題となったwishが首位となり、前年比2455%増という大幅に伸びになった。一方、ヤフーショッピングや楽天など、もともと年間トラフィック数が圧倒的に多いサイトも、成長率でベスト10圏内に入っており、eコマースの利用が急速に伸びていることが裏づけられる。
上位10サイトの平均成長率は31.4%増、平均月間ユニーク訪問者数は1070万となっている。
SimilarWebによると、「日本の消費者は、グローバルに比べて、1訪問あたりのページビューが少なく、滞在時間が短いという傾向がある。日本の消費者がモバイルファーストであることに関係している」と分析している。
ニュース/メディアでは、まいどなニュースが857%増で首位。「上位10サイト合計での平均成長率が263%増と高い伸び率となったことは特筆できる。まいどなニュースは、4つのSNSからの流入の機会をうまく組み合わせることに成功している」と指摘した。また、「モバイルのトラフィックはほぼ50%増加したが、消費者がサーフした平均ページ数は前年比20%減となっている。消費者行動のシフトのひとつといえる」としたほか、「ダイレクトトラフィックは、緊急事態宣言の影響を大きく受けて45%増となっている。また、メールやソーシャル、有料広告やディスプレー広告経由のアクセスはそれなりに健在だが、リファラルトラフィックは2020年4月から6月にかけて45%減と急落。その後も下落傾向が続いている」と指摘している。なお、ニュース/メディアの上位10サイトの平均月間ユニーク訪問者数は1600万に達している。