Windows 10の標準ブラウザー「Edge」はInternet Explorerの後継として鳴り物入りで登場したが、機能が貧弱すぎて大不評。毎年機能拡張されてはいたが、GoogleのChromeにブラウザーのシェアを取られていた。筆者もメインのブラウザーは「Chrome」やChromiumベースの「Vivaldi」を利用している。
Chromiumとはオープンソースのプロジェクトのことで、ここで生まれたレンダリングエンジンを搭載するChromeやVivaldiのことをChromiumベースと呼ぶ。同じ技術から開発された兄弟みたいなものだ。
以前のEdgeはオリジナルのレンダリングエンジンを搭載していたのだが、実は2020年1月にEdgeもChromiumベースに切り替わっているのだ。日本では確定申告のe-Taxで混乱しないように4月にリリースされている。Windows Updateをきちんと適用していれば、今のEdgeは新バージョンになっているはずだ。
最大のウリはChromiumベースなので、利用できる拡張機能が格段に増えたこと。「Microsoft Edge アドオンストア」にはたくさんの拡張機能が公開されている。「1Passsword」や「Pocket」などの有名拡張機能もダウンロードできる。
さらに、Chrome向けの拡張機能をインストールできるようになっているのも見逃せない。歴史のあるChromeの拡張機能は膨大な数が公開されており、探しているものは大体見つかるレベル。これをEdgeで使えるのは最高だ。
まずはEdgeブラウザーの「・・・」メニューから「拡張機能」をクリックしよう。インストール済みの一覧が表示されるのだが、最初は何もないはず。「Microsoft Edgeの拡張機能を検出する」をクリックしよう。すると「Microsoft Edge アドオン」ページが開き、利用できる拡張機能が表示される。以前のように数十個というレベルではなく、大量にラインナップされている。筆者も利用している「1Password」や「Pocket」なども用意されており、随分状況が改善されたことがわかる。
さて、待望のChrome拡張機能をインストールしてみよう。「Chromeウェブストア」にアクセスすると、画面上部に「他のストアからの拡張機能を許可する」と表示されるのでクリックする。ポップアップで「許可」をクリックすれば、Chromeの拡張機能をインストールできるようになる。拡張機能の詳細画面から「Chromeに追加」をクリックして、インストールしよう。
EdgeでChromeの拡張機能が動作するのは感動だ。これで、Edgeを忌避する理由もなくなったかもしれない。
Chromeの拡張機能は必ずしもきちんと開発されたものだけではない。使い物にならなかったり、UIがおかしかったり、最悪マルウェアだったこともある。そんな時は、拡張機能の一覧から「削除」をクリックすればアンインストールできる。一時的に向こうにするなら、右側のスイッチをオフにすればいい。
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