ZホールディングスとLINEは、3月1日に経営統合を完了したと発表した。
両社は2019年11月に経営統合に向けて合意したことを公表、協議や作業を進めてきた。新会社のトップには、これまでZホールディングス 代表取締役社長CEOを務めた川邊 健太郎氏が代表取締役社長Co-CEO、LINE 代表取締役社長CEOの出澤 剛氏が代表取締役Co-CEOとして並ぶ形となる。今後は新体制のもとで、シナジー効果の創出や事業の成長を進め、2023年度の売上は2兆円、営業利益は2250円を目指すとしている。
「検索・ポータル」「広告」「メッセンジャー」の3つを根幹領域としつつ、「コマース」「ローカル・バーティカル」「Fintech」「社会」の4つを集中的に取り組んでいくという同社だが、特に注目なのがフィンテック。PayPay、LINE Payと2つのコード決済サービスが共存する形となったが、まずは2021年4月下旬以降、ユーザーによるコード読み取り型のPayPay加盟店でLINE Payでの支払いを可能にする。また、両サービスを2022年4月にPayPayに統合すべく、協議を開始していることも公表している。
両社の経営統合を記念して、PayPay加盟店やECサイトで「超PayPay祭」と題するキャンペーンを3月28日まで展開している。このキャンペーンはさまざまな施策の集合で、「PayPayモール」「Yahoo!ショッピング」では、通常のTポイント/PayPayボーナスに加え、利用額の5%または10%のPayPayボーナスの追加、ヤフオク!での50%オフクーポン(上限1000円)、3月19日からは対象ドラッグストアでのPayPay支払いで10%のPayPayボーナス付与などがある。
さらに3月27日、28日の両日は「超PayPay祭!フィナーレジャンボ」として、対象方法での支払時に抽選を実施。1等当選者には最大で決済額全額のPayPayボーナスが当たるキャンペーンも実施される。