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【名大・名工大発ベンチャー】ジークス株式会社が医療法人葵鐘会と実証実験を開始

ジークス株式会社
2021年02月24日

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ジークス株式会社
小児医療の視点から子育てを応援するアプリケーション「あんよ」を共同開発

ジークス株式会社(愛知県名古屋市、代表取締役社長CEO:村上嘉一、以下「ジークス」)は、東海地方を中心に19の産婦人科・小児科クリニックを運営する医療法人葵鐘会(愛知県稲沢市、理事長:山下守、以下「葵鐘会」)と、実証実験・共同研究を開始します。





1.背景

 昨今では、お産を終えたお母さんの産後うつが社会問題になっています。さらにコロナ禍で周りの人との関わりが少なくなってしまった結果、子育てに関する悩みを家庭内で抱え込み、日常的な悩みの解決をインターネット検索に頼らざるを得ない状況となっています。しかし、インターネット上には様々な情報が存在し、どの情報をどの程度信頼してよいのかということを、ただでさえ子育てに忙しいお母さんが冷静に判断することは難しいかもしれません。
 葵鐘会グループの産婦人科(小児科)では1か月健診時に、タブレットによるオリジナル問診システムを採用しています。待ち時間を利用して小児科医が作成した「Q&A」をお母さんに閲覧してもらい、後で担当医師に気になったQ&Aについてさらに詳しく聞くことが出来るという取り組みを約10年間行っています。健診に訪れたお母さんからは好評を博しており、以前よりスマホアプリ化を希望する声も出ていました。(https://www.youtube.com/watch?v=kkVKWorW22I
 今回の実証実験は、この小児科医が作成した「Q&A」に着目し、子育ての手助けになるようなアプリケーション「あんよ」の開発をジークス・葵鐘会共同で行うことになりました。


2.目的

 葵鐘会で出産されたお母さんや健診に訪れたお母さん約2,000名を対象に、小児科医が作成したQ&Aによって子育てをしているお母さんの悩みをどれほど解決することが出来るのかという検証を行うとともに、今まで拾い上げることのできなかった日常的な悩みや不安要素をアプリケーション上で収集し、Q&Aの量と質の向上を図ります。
 また、子育て中のお母さんや小児科クリニック内のニーズを聞き出しながら、4月以降に公開する一般向けアプリケーションの開発のための機能拡充も行います。


【葵鐘会コメント/医療法人葵鐘会 副理事長(小児科医)吉田茂 氏】

 葵鐘会グループ(ベルネット)では、これまでの取り組みとして、1か月健診の限られた時間の中で、いかに効率的に、お母さん方の不安を解消し、疑問や悩みをうまく聞き出すかという観点から、iPadを用いた新生児問診票システムを開発運用し、その中の目玉機能として、新生児Q&Aコーナーを活用してきました。
 しかしながら、時代の変化や昨今のコロナ禍の影響もあり、出産直後のお母さん方の悩みや不安はこれまで以上に増大しており、たとえ1か月健診でそれらが解消されたとしても、それまでストレスを抱えて過ごした時間は取り返せません。
 私は、以前から、新生児Q&Aコーナーを1か月健診の前に、出産直後から自宅で自由に利用できる仕組みを作りたいと考えていましたが、この度、ようやく、ジークス株式会社という若い力とともに、「あんよ」という理想的なシステムとして実現することができました。
 今後は、1か月健診までお待たせすることなく、ベルネットの小児科医が、いつでも雲の上から見守っているかのような安心感をお届けすることができれば幸いです。


<医療法人葵鐘会について>

名称:医療法人葵鐘会
URL:https://www.kishokai.or.jp/
所在地:愛知県稲沢市
事業内容:産科・婦人科・ 小児科・婦人科(不妊治療)・婦人科(漢方)・歯科
理事長:山下守

 日本最大規模の周産期医療機関として、愛知県、岐阜県、静岡県、大阪府で19の産婦人科を主体としたクリニックを「ベルネット」の愛称で連携を図り、どこでも高いレベルの医療とサービスを受けられる環境を提供することで、地域医療の発展と高度化に貢献しています。
 ベルネットの各クリニックでは、1つのクリニックに2人以上の産科医師が常駐しており、緊急時には近隣の施設の医師が駆けつけて連携し地域に根ざした医療サービスを提供しながら、グループ経営におけるメリットを最大限に活かし、高い医療レベルで患者さんのご希望に合わせた分娩スタイルを提供する体制を構築しています。


<ジークス株式会社について>


会社名:ジークス株式会社
   (GeCS, Inc.)
URL:https://www.gecs.tech/
所在地:愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番3号 JRゲートタワー27階 OICX
代表者:代表取締役社長CEO 村上嘉一
創業:2019年9月

 「全ての人々に平等で最適な医療を届ける」をミッションに掲げ、名古屋大学・名古屋工業大学の学生が2019年9月に創業。AI技術を用いたプライマリーケアサービスの開発を行っています。2020年4月、名古屋大学・名古屋工業大学発ベンチャー企業として認定。

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