「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 蒙古トマタン」
セブン&アイ・ホールディングス
2月22日発売
200円(税別)
https://www.7andi.com/var/rev0/0003/1951/12121893747.pdf
人気シリーズにトマトが入ったのよ
トマトは世界各国でさまざまな料理に使われていまして、今ではラーメンに入っていることもめずらしくありません。
ちなみに日本では江戸時代にトマトが伝わったものの、香りも色も当時の人たちにとってはめずらしかったこともあり、当初は観賞用とされていたそうな。食用はメインになり、品種改良が進んだのは明治以降とのこと。
そんなトマトが主役の新商品が登場。セブン&アイ・ホールディングスは即席カップ麺「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 蒙古トマタン」(以下、蒙古トマタン)を2月22日から限定発売。セブンイレブンやイトーヨーカドーなどセブン&アイグループの店舗にて発売されています。価格は200円(税別)。
セブンプレミアムとラーメン店「蒙古タンメン中本」がタッグを組んだ「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌」は、2008年から販売されており、辛旨カップ麺の定番として好評を得ています。
蒙古トマタンは、セブンプレミアム 蒙古タンメン中本シリーズで初めてトマトフレーバーをベースにした商品。スープは従来の辛旨味噌をベースに、トマト・セロリの旨みを加えたとうたう特製スープ。具材には、新たにトマトキューブを追加しています。
作り方は、基本的に蒙古タンメンのカップ麺と同じです。お湯を注いで5分、食べる直前にオイルを入れる、というパターン。3分ではなく5分なので注意。
具材にトマトキューブが入っていることも手伝って、トマトの香りはするものの、もともとスープが赤いこともあり、外見だけでは従来の蒙古タンメンシリーズとの違いがわかりにくい。やはり、食べてみないことには……。
トマト感は強いし、やっぱり辛いし……のバランスがよい
結論から言うと、カップ麺の蒙古タンメンシリーズを食べたことがある人なら、想像のつく出来です。味噌のコクと旨み、強烈な辛さはしっかりありますね。というか、やっぱり辛いです。最初の二口ぐらいで、一気にむせそうになりました。
ポイントはやはりトマト。小さいトマトキューブはかなり効いていて、しっかりと香りが感じられます。セロリが入ったこともあって、そこはかとなく洋風の仕立てになっている、ともいえましょうか。
そうはいっても、この蒙古トマタン、基本的には蒙古タンメンシリーズの辛味噌味。トマトの風味がそれをスポイルしていないのは特筆すべきです。トマト感が強い中に、しっかり蒙古タンメンの味わい、強烈な辛さもきっちり残している。このあたりのバランスは見事でしょう。
もちろん、めちゃくちゃ辛いですし、辛いものが苦手な人はさすがに厳しい。とはいえ、食べ進めていくうちに、それが徐々にマイルドに感じられるのは、トマトの旨みが効いているためだと思います。
単体で食べても、もちろんよろしいのですが、チーズを入れてみたり、黒こしょうを振ってみたり、思い切って納豆を入れる……なんていうのもありでしょう。しっかりした味わいなので、多少のアレンジを受け止めてくれるのではと。
筆者の場合、食べているときに「このスープを雑炊にしてみたらどうだろう」と思い立ち、スープとごはんをお椀に入れてみました。
粉チーズをかけてリゾット風にしたところ、外見はなかなかそれっぽくなりました。味噌が入っているので洋風にならず、ちょっと個性的な味になり、そこがまた楽しい。やっぱり辛いですが。
蒙古タンメンシリーズの辛さを失わず、トマトの主張も確かにあるということで、さすがに人気シリーズだけあり、味の作り込みが魅力的な商品です。期待に違わぬ、といいましょうか。
辛さの中にも旨味あり、というバランスが蒙古タンメンの魅力だと思いますが、蒙古トマタンはトマトを加えることで、“らしさ”を残したまま新しい魅力をそなえました。ファンならずともチェックしてほしい、オススメの一杯です。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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