2021年1月26日(現地時間)、Intelは独自開発GPU「Iris Xe」(開発コードネーム:DG1)を搭載したビデオカードを正式発表した。このビデオカードはASUSなどのパートナーベンダーから出荷される予定だが、今のところはASUSともう1社(メーカー名は不明)のモデルの画像だけが明かされている状態だ。
今回発表したDG1の仕様は、実行ユニットが80基でビデオメモリーは4GB。IntelのディスクリートGPUブランド「Intel Iris Xe Dedicated Graphics Family」の中では、すでにノートPC向けに発表している「Iris Xe Max Graphics」(実行ユニット96基)と比べてやや見劣りする印象だ。しかしながら、AV1デコードといった動画処理のハードウェア支援やAdaptive Sync、HDR、AI処理の対応など、次世代GPUとしての最新機能は網羅している。
動作クロックなどは不明だが、ファンレス仕様のASUSモデルなどの情報から考慮すると、デスクトップPCのローエンドクラスがターゲットと見て間違いないだろう。しかしながら、Intelのニュースリリースによれば、Iris Xe搭載ビデオボードはそのパートナーメーカーのPCに組み込まれた状態での販売になるとのことで、今後単品するかどうかについては不明だ。