「WIRED CAFE」などを運営するカフェ・カンパニーが設立し、NTTドコモが資本提携により出資するグッドイートカンパニーは、新しい食体験を開発・販売するECサイト「GOOD EAT CLUB」を開設。オンラインでの事業発表会を開催した。
GOOD EAT CLUBは「日本中の愛すべき食を1億2000万人に届けたい」として、さまざまな名店が提供する食品をサイト上で販売。21日時点ではまだベータ版としつつも(本サイトは今春スタート予定)、うどんすきの元祖で知られる大阪「美々卯」のうどんセットやデリー上野店の「5種のカレー食べ比べセット」などが実際に購入できる。
また単純にこれらの商品を購入できるだけでなく、サイト内で「食の賢者」「Tabebito」と呼ぶ各界の食にこだわりがある著名人が、ストーリーとともにこれらの食を紹介して、その両方で楽しめるようになっている。こうした特長をグッドイートカンパニーでは、ただのECサイトではない「EC=エモーションコマース」と表現している。
カフェ・カンパニーとグッドイートカンパニーの両方で代表取締役社長を務める楠本修二郎氏は、日本の食文化について、飲食業だけでなく、農業などそのすべてを含めると、GDPの20%となる117兆円に達するとして、その重要性を強調。各業界の優れた技をテクノロジーとクリエイティブで連動性をもたらし、日本の食システムの革新、食のDXを進めたいとした。
また、NTTドコモ 常務執行役員の森 健一氏は、グッドイートカンパニーに出資した理由として、同社の食に関する思いに共感、その思いとノウハウへの期待を語った。なお、ドコモとの協業では、dポイントの会員基盤からの送客とともにd払いの導入などを予定しているという。