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T教授の「戦略的衝動買い」 第612回

「ごく普通のスマートウオッチ」になったフランク三浦を焦って衝動買い

2020年12月18日 12時00分更新

文● 撮影●T教授 編集●ASCII

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画面に表示されるQRコードで専用アプリサイトに勧誘されるはず……だが

明るく元気で前向きなスポーツ家族のためのスマートウオッチ

 フランク三浦スマートウオッチでは、ウオッチフェイスに表示させるQRコードをスマホで読むことでダウンロードサイトに誘導される形式だが、液晶画面解像度の関係ですんなりとはいかないことが多い。そんな時は、取説内のQRコードを使用するか、Google PlayストアやApp Storeで"FunDo"を検索すれば簡単だ。

スマホとの連携を実現するアプリは実際にはProバージョンの"FunDo Pro"。100万以上のダウンロードが記録されているが、評価の低さが気にかかる

 もちろんフランク三浦スマートウオッチ以外の世界でもたくさん売られている多種多様な中華製スマートウオッチもこのアプリを前提となっていいるので、アプリのダウンロード数はすでに軽く100万ダウンロードを超えているが、やけに評価の低いのが気がかりだ。

アプリのオープニングは健康スポーツイメージ爆発の感じだ

BluetoothはアプリからX12というデバイスを見つけて接続する

 スマホ本体のBluetoothをオンにして、アプリを起動。アプリから見えるX12(フランク三浦スマートウオッチの機体番号)を選択すればすぐにスマホとペアリングされる。アプリの起動画面には大きく"Never Give up"と表記され山道をサイクリングする健康的イメージで、筆者が抱いているインドア派のフランク三浦腕時計世界とは隔世の感がある。

運動系のアプリや管理画面、設定画面、レポート画面は比較的良く出来ているが、もはや普通の中華スマホであって、筆者的には他人に自慢できるフランク三浦らしさはどこにも見当たらない

 この辺りまでフランク三浦スマートウオッチを使ってみて、どうも今まで感じた印象は、筆者の一方的勘違いかもしれないと気付いた。今回のフランク三浦スマートウオッチは正式名称が"フランク三浦TOUGH"らしく、前作とはまったく違った明るく元気で前向きなスポーツ家族のためのスマートウオッチらしい。

 アプリの概要を見て、今回の"フランク三浦TOUGH"は確かに日々運動を愛し、自己の体力の増進、健康管理に興味ある意識高い系ユーザに向けたスマートウオッチだということが徐々にわかってきた。実際に毎日腕に装着してワンコの散歩やコロナ禍の中、たまに出かけた時の様子などをトラッキングし、タスクごとに確認し、総合レポートを見るには最適な腕時計かもしれない。

 アプリは"健康&フィットネス"が軸足ではあるが、もちろんごく一般的な通知機能は昨今の各社のスマートウオッチと同様だ。電話やSMS、メール着信のお知らせや、SNSメッセージの配信などをユーザに知らせる機能もある。残念ながらメールもSNSもそのタイトルだけしか表示できないが、使い方によればそれでも十分だ。

もちろん電話、SMS、メール、SNS等のスマホから腕時計へのメッセージ通知機能も普通のスマートウオッチのように完備しているが、フランク三浦らしさは見当たらない

多くの中華スマホと同様、メールやSNSの通知はタイトルだけだ

 また常時Bluetoothでスマホとフランク三浦スマートウオッチが連携していることで可能となる"リモートシャッター"や"スマホを探す"などの機能もある。長く同じ場所にいて、移動していない時にアラートとして出す"スタンドリマインダー"や熱中症予防のために、夏の"水分補給リマインダー"等のお知らせ機能も備わっている。

リモートシャッターやデバイスを探す、スタンドリマインダーや水分補給リマインダーもサポートされている

残念ながら、両リマインダーともユーザが設定した開始〜終始時間内の指定した一定間隔で、ユーザの状況とは関係なく自動的に送られてくるだけ

 残念ながらスタンドリマインダーや水分補給リマインダーは事前設定した開始時間と終了時間の間で、お知らせ間隔を指定するだけで、実際に同じ場所に長く居なくて動き回っている時にも、エアコンの効いた室内でアイス珈琲を飲みながらドラマを観ている時でも、いったん設定したら問答無用でアラートが鳴るので、適時、人が設定管理することが必要だ。

 今回、筆者はフランク三浦の新スマートウオッチに、前作と同じベクトルの人を食ったようなおバカなジョーク性を求めたのが間違いだったようだ。フランク三浦はごく真面目で"健康&フィットネス"を考えている人のスポーツ系スマートウオッチの安価な入門機種のようだ。

室内ではよく見える液晶表示だが、快晴の屋外ではかなり厳しい

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