アスキーの家事育児担当、盛田諒ですこんにちは。今年買って良かったものの筆頭はなんといってもシャープの「ヘルシオ ホットクック」、ほったらかし調理家電の王様です。食材の水分を調理に生かす無水調理鍋の電気版。基本的に何を作っても簡単でうまくて最高です。電気圧力鍋と違って料理そのものの時間を短くする時短効果はありませんが、加圧/減圧の面倒くささがなく、構造がシンプルなだけにお手入れしやすいのもいいところですね。
先輩ホットクッカーたちがブログやレシピサイトにレシピをアップしているのも醍醐味です。スーパーで「食材名+ホットクック」でググってメニューを決めることも増えました。勝間和代さんのトマトシチューは本当絶品。やたら豆を食うようになったのも勝間さんの影響です。
しかし逆に言えば、うまく情報をとれない人にとってはややハードルが高かったのがホットクックです。MVNOみたいなものですかね。そこでシャープでは12月8日から、ヘルシオユーザー向けのオンライン料理教室「ヘルシオ教室」を始めました。同社広報によれば、12月開催の教室の合計定員320人に対して、約1400件の応募があったそうです。大人気ですね。
12月8日は基礎クラス。カレーなどメニューは簡単ですが、「ヒーター部分はどう掃除するのか」「なぜルーは先入れできるのか」など意外と知らないことがわかって参考になりました。ここからは主にホットクックユーザー向けに、基礎クラスで教わったことをメモ代わりにレポしていきます。
●意外と知らないホットクック知識
ヘルシオ教室はZoomで開催。1クラスあたりの参加者は30人で、運営や記者を含めると40人ほどが視聴していました。火加減と混ぜ方を食材にあわせて自動で調整してくれるのがホットクックですという説明を終えたあと、料理を作りはじめます。
最初に作ったのは定番のカレー。トマト、玉ねぎ、セロリ、鳥肉、にんにく、しょうが、カレールーの順番で、食材を内鍋に入れていきます。普通に鍋で作るときは肉や香味野菜を先に炒めますが、公式レシピでは炒める工程が省かれ、水分が出やすいトマトなどが先に入れられます。食材を入れた鍋を本体にセットしたらボタンを押せば調理開始。あとはほったらかすだけです。
普通カレールーを先に入れると野菜が煮えにくくなってしまいますが、ホットクックは野菜の水分を逃がさず調理する無水調理ができるためルーを先入れしてもOK。焦げつく心配もないという説明もありました。言われてみればルー先入れってホットクック以外でやったことないですね。これまで普通に先入れしてたので気づいてませんでした。
次に作ったのは肉じゃがです。煮くずれしないようにじゃがいもは大きめに切り、野菜を半量、肉を半量と、サンドイッチのように重ねていくとうまくいくのがコツという説明がありました。なるほど。調味料については調理の途中でフタを開けて味が見られるので、醤油や水で調整できますよということでした。なるほどなるほど……。
次に作ったのが蒸し野菜。上位機種に付属する「蒸しトレイ」は使わず、切った野菜をザラッと入れ、大さじ3の水で蒸すようにゆでます。水分量の目安は野菜500gに対して水大さじ3(15g)、約3%。これまで「無水でゆでる」はとうもろこしをゆでるときしか使ってなかったので参考になりました。これだけで常備菜ができるのは便利すぎる。
最後にポタージュ。まぜ技ユニットのおかげでミキサーを使わなくてもトロトロになってくれるから最高です。ポタージュを終えたあとは質問タイムとなり、特にためになったのはお手入れです。
まずみんなが気になる「鍋につくカレーのにおい」。これは普通の鍋でも同じなのですが、やり方としては重曹を使って熱湯で洗う、公式の「お手入れモード」を使う、あるいはレモンを使うという説明がありました。レモンはまだやったことがないので今度やってみようかなと思います。個人的にはカレーのにおいが気になるときはルーを後入れした方がいいかと思いますが。
次に参考になったのが内鍋の底があたるヒーター部分。何気に汚れるんですよね。ここは水洗いできないのでメラミンスポンジでこするか、サンドペーパーでこすってくださいということ。番手が知りたいところですがまずはメラミンスポンジでみがいてみようかなと思いました。
そしてもうひとつ気になった質問が、一般的なレシピをホットクックで作るときのコツについて。答えは「無水調理ができるので水分量を元のレシピの1/3くらいにしてください」というものでした。経験上そこに加えて「炒める」「焼きつける」工程を省くか、ホットクックにやってもらうという二択を知っておくと便利かなと感じます。
ホットクックが得意な煮込み料理は、肉を焼きつける→肉を取り出す→野菜を炒める→肉を戻す→煮込むという工程を経るものが多いですが、シャープの公式レシピは炒めと焼きつけの工程を省いているものがほとんどです。たとえば一般的にカレーを作るときはまず玉ねぎを飴色になるまで炒めて甘味と香りを出しますよね。しかし公式レシピは先述のとおりすべての材料をぶちこむのみです。
ですが、実はホットクックの「炒める」機能を使えば、飴色玉ねぎも簡単に作れるんですね(しかも油なしでも焦げつきにくい)。なので、時間があるときは玉ねぎを炒めたり、肉を焼きつけるところから始め、時間がないときはすべての食材をぶちこむという作り分けをするというのも、普通のレシピをホットクックで作るときのコツかなと個人的には思います。ちなみに飴色玉ねぎは量産できるので、小分けにして冷凍しておくと未来の自分が救えますよ。
●勝間和代さん登場回も
意外な発見がいろいろあったヘルシオ教室。今回は基礎クラスでしたが、次回からは応用クラスとして一歩進んだ使いこなしを教えてくれるようです。さらに勝間和代さんが登場する回もあるということで楽しみですね。機会があればまたレポートしたいと思います。それではみなさんいいホットクックライフを!
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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