静音性の秘密はこだわり抜いたパーツ構成にあり! 無響室での徹底検証も実施
サイコムが誇る本気の静音が魅力のゲーミングPC「Silent-Master NEO B550A」、Ryzen 9&RTX 3070でゲームも実況も快適
2020年12月10日 11時00分更新
静音性以外の面でも大きなこだわり
基本性能を支えるパーツたちも見逃せない
まずは静音性の面から内部のパーツをチェックしたが、続いては、基本性能部分に関する部分をみていこう。
一番の目玉となるのは、やはり第4世代Ryzenを搭載していること。Silent-Master NEO B550Aは空冷クーラーを採用しているので、最上位となるRyzen 9 5950X(16コア/32スレッド)は搭載できないものの、その1つ下、Ryzen 9 5900X(16コア/32スレッド)までは選択可能だ。
一般用途はもちろんだが、大抵の3Dゲームでさえ12コア/24スレッドも必要なく、4コア/8スレッドもあれば何とかなってしまう。
試しにCPU負荷が高めの定番ゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)のCPU負荷をみてみよう。
CPU負荷が高くなりやすいシーンでの瞬間的なCPU負荷をみたものだが、全体の使用率は20%を少し超えた程度。論理プロセッサー(スレッド)にどのくらいの負荷がかかっているのかをみても、高いものでも80%、低ければほぼ0%となっている。
20%を超える負荷の論理プロセッサーを数えてみても、せいぜい8つ、多い時でも12までは増えていない。
では、12コア/24スレッドのRyzen 9 5900Xはゲームにはムダかといえば、そうではない。もちろん、ゲームだけをするならオーバーキルともいえる性能だが、ゲーム中の画面を録画したい、カメラ画面と合成して配信したいといった場合は、この余剰のCPU性能が重要になってくる。
パソコンは何かの専用として使うことより、複数のソフトを同時に使い、さまざまな用途を並列して行なうことが多い。こういったメガタスクでの利用時でも、性能低下を体感しにくくなるという点で、コア数の多さは重要だ。
もちろん、数百枚の写真現像、動画ファイルの変換などを1秒でも早く終わらせたい、といった用途であれば、真価を発揮するのはいうまでもない。
ほかのパーツとくらべるとメモリーの選択肢は少なめだが、Ryzenシリーズがサポートする最速のDDR4-3200でそろえられており、妥協はない。基本はメジャーチップを搭載したモジュールで、メーカー名こそ出ていないものの、有名メーカーの製品が採用されているので安心してほしい。
メモリーをより信頼性の高いものにしたいというのであれば、国産の高品質メモリーとなるCENTURY MICROの製品を選ぶといいだろう。価格差は32GBで1000円以下と小さいだけに、こちらを選ばない理由はない。
メモリーとは違い、豊富な選択肢が用意されているのがSSDだ。標準ではSATA接続の480GBとなっているが、PCIe 4.0×4の超高速モデルも選択可能。また、容量も240GB~2TBまでそろっているので、好みのスペックで選べるのがうれしい。
オススメはPCIe4.0対応の高速モデルだが、速度を多少犠牲にしても容量を多くしたいのであれば、キャンペーン中の「Intel SSD 660p Series」も捨てがたい。標準から1TBモデルへの変更でも差額はたったの3590円とお買い得だ。
もちろん、最強性能を追求したいというのであればサムスンの「980 PRO」シリーズを選ぶのもいいだろう。
直接スペックに関わらない部分で注目したいのは、ビデオカードを固定するオリジナルのサポートステイが用意されていること。上からしっかりと押さえてくれるため、振動でスロットからビデオカードが浮いてしまうといったトラブルを回避できるのがメリットだ。
基本は別売のオプションとなっているが、一部のビデオカードはこのサポートステイがセットとなっているので、よくチェックしておきたい。
