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静音性の秘密はこだわり抜いたパーツ構成にあり! 無響室での徹底検証も実施

サイコムが誇る本気の静音が魅力のゲーミングPC「Silent-Master NEO B550A」、Ryzen 9&RTX 3070でゲームも実況も快適

2020年12月10日 11時00分更新

文● 宮里圭介 編集●ASCII

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パソコンの内部をチェック
静音性の秘密はパーツ構成にあり!

 CPUの発熱や温度を調べる前に、まずは気になるSilent-Master NEO B550Aの内部をチェックしてみよう。

 静音性を高めるための工夫は多くあるが、大きく4つのポイントがある。1つ目は、CPUクーラー。静音といえば簡易水冷クーラーという先入観があるが、Silent-Master NEO B550Aが採用しているのは、なんと空冷。ただし、リテールのようなファンがマザーボード方向へと風を送るトップフローではなく、背の高いヒートシンクに横から風を送るサイドフローの製品だ。

Silent-Master NEO B550Aで標準となるのが、Noctuaの「NH-U12S」。冷却性能と静音性能のどちらにも優れたクーラーだ

 サイドフローはトップフローよりもヒートシンクを大きくしやすいこと、また、大型ファンを搭載しやすく風の抜けがいいため、より強力に冷却できるという利点がある。ただし、CPUからの熱の拡散がしづらく、大きなヒートシンクを効率よく使えるかどうかが、実際のクーラー性能を左右するところだろう。

 Noctuaの「NH-U12S」は最新の製品ではないが、その冷却性能の高さから今でも人気のモデルだ。5本のヒートパイプを使って効率よくCPUからヒートシンクへと熱を移動し、拡散。12cmファンで強力に冷却するという構造になっている。

 このファンはNoctuaオリジナルのもので、他社製とくらべて静音性に優れているのがメリット。つまり、このクーラーは冷えるだけでなく、静音性の面でも実力が高い。

 CPUクーラー周辺で注目しておきたいのが、背面ケースファンの位置がCPUクーラーの高さに合わせてあること。CPUクーラーから排出された熱風をそのままケース外へと排出できるため、ケース内に熱がこもりにくくなっている。つまり、ケース内温度の上昇が抑えられ、CPU冷却性能が落ちにくいわけだ。

 単純に静音CPUクーラーを採用するだけでなく、その性能を最大限活かせるよう組み立てているというのが、サイコムの強みといえる。

 静音ポイントの2つ目は、ケースファンにも静音ファンを採用していること。前述の背面ケースファンはもちろん、前面に搭載された吸気ファンも、Noctuaのファンが採用されている。

14cmの大型ファンをケース前面に装着。冷たい外気をしっかりと取り込み、CPUやビデオカードへと送り届けてくれる

 吸気ファンの取り付け位置は、ケースのちょうど中央あたり。真横からみるとよくわかるが、この位置はビデオカードとCPUの両方に風を送るのに最適な場所となっている。パソコン内で大きな熱源となるこの2つのパーツへ冷たい外気を送ることで、しっかりと、確実に冷やせるよう工夫されているわけだ。

前面ファンの位置は、ビデオカードとCPUに合わせた絶妙な高さ。しっかりと外気を送り込める位置になっている

 静音ポイントの3つ目は、ビデオカードに負荷の軽い時はファンの回転が止まるセミファンレス仕様のモデルを採用していること。今回の試用機では、GPUにGeForce RTX 3070を搭載したMSIの「GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」が装着されていたが、こちらももちろんセミファンレス仕様だ。

3連ファンのハイスペックモデルとなる「GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」。OC仕様でありながら静音性も追及している

 高い3D性能をもつほか、DXR(DirectX Raytracing)対応が進化しているということもあり、最新ゲームを美しいグラフィックでプレイしたいという人にとって、気になる1枚といえるだろう。

 ユニークなのが、ファンのブレードが2枚1組でつながっているTORX FAN 4.0を採用していること。これにより静圧を高め、低い回転数でもヒートシンクへとしっかり風を送り込めるようになっている。

ファンのブレード(羽根)部分をよくみると、2枚ずつ接続されているのがわかる。これにより、静かに、そして強力に冷却することが可能になった

 もちろんBTOパソコンらしく、ほかのビデオカードを選択するのも自由。同じGeForce RTX 3070搭載でも、デュアルファンとなるMSIの「GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC」、ASUSの「DUAL-RTX3070-O8G」などを選択できる。

 これ以外にも、3D性能がいらないというならGeForce GT710を選ぶのもありだし、コスパゲーミングパソコンとして考えているなら、GeForce GTX 1660 SUPERにするのもあり。目的に応じて、好みのスペックにできる柔軟性がうれしい。

 最後となる4つ目の静音ポイントは、ケースそのものだ。見た目を重視すると、側面にガラスやアクリルパネルを採用したものを選んでしまいがちだが、実は、静音性を考えるならこれはマイナス要素になる。振動しやすいアクリルよりもガラスの方がまだ静音性は高められるが、それでも、遮音効果の高い素材を内側に使えない分、効果は期待できない。

 Silent-Master NEOシリーズが採用しているケースは、クーラーマスターの「Silencio S600」。サイドパネルの内側に防音・防振効果の高い遮音材を貼り、側面からの騒音の漏れを可能な限り抑え込んでいるのが特徴だ。

側面パネルはガラスではなく、あえての重たいスチールを採用。さらに遮音材を貼ることで、騒音の漏れも防いでいる

 騒音源となるファンの音を小さくするだけでなく、出てしまった騒音を外に漏らさないという工夫をプラスすることで、高い静音性を確保している。もちろんこの遮音材は側面パネルだけでなく、前面パネルの内側にも装備。こちらは柔らかなフォーム材を中心としたものとなっており、場所によって素材を適切なものへと替え、効果を高める工夫が凝らされている。

前面パネルの内側は柔らかなフォーム材。すぐ近くにある吸気ファンの騒音を正面に漏らさない効果が高い

 こうした多数の静音性パーツの使用、適切な配置により、電源を入れても動作しているのかわからないほどの静音性を実現している。

 さすがに空冷クーラーが中心なだけに、高負荷時はそれなりに騒音が出る。とはいっても、ゲームのBGMを鳴らしていれば気づかない程度と十分小さく、ヘッドフォンをしていなくても気になることはない。

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