新型コロナウィルスの影響で自宅に籠る時間が大幅に増えている。会社の仕事はリモートワークが増え、会議やアポもオンラインビデオを使ったリモートミーティングが主流になった。また学校の授業もリモートで行なうことも今や当たり前になっている。
自宅で仕事や勉強をする際に、リモートミーティングに参加する場合はヘッドフォンが必要だ。とはいえ、長時間の会議や授業中にヘッドフォンをし続けるのも耳が疲れる。骨伝導タイプのヘッドフォンなら耳にかけるだけで利用でき、耳の穴をふさがない。今回は次世代型骨伝導ヘッドセットと呼ばれるAfterShokzの「OpenComm」を、製品発売元のフォーカルポイントからお借りして試してみた。
なお、OpenCommはクラウドファンディングのGREEN FUNDINGで2020年11月31日まで製品の受注を受け付けている。
【AfterShokz】次世代型骨伝導ヘッドセット OpenComm ノイズキャンセリング・ブームマイク搭載。最大使用16時間、5分の急速充電にも対応(https://greenfunding.jp/focal/projects/3860)。
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完全ワイヤレスじゃないことの利便性
OpenCommは最近流行の左右に分離したカナル式ではなく、ワイヤーで結ばれた一体型だ。分離式のほうがサイズは小さいが、OpenCommはそのワイヤーに柔軟性があるため、使わないときは丸めてポケットに入れておくこともできる。製品には収納ケースが付属するが、筆者はこれは使わず本体をそのままカバンやポケットに入れて持ち運んでいる。
本体は左側に回転式のマイクを備えている。また、NFCもこちらに埋め込まれている。スマートフォンとはBluetoothで接続するが、スマートフォンのNFC部分とOpenCommのNFC部分をタッチするだけでも簡単にペアリングできる。筆者はGalaxy Note20 Ultraで最初にペアリングするときもNFCを使ってすぐに接続できた。
一方、右側には操作ボタンが並ぶ。オレンジ色のボタンはマルチファンクションボタン。音楽の再生などに使えるが、ボタンを押すだけで通話に出る・切るができるので筆者はその用途によく使っている。また、本体側に2つ並んでいるボタンは音量の「+」と「-」ボタン。「+」ボタンは電源とBluetoothペアリングボタンも兼ねている。
充電は本体左側にある専用端子を使用する。付属のUSBケーブルは専用端子になっており、マグネットで接続されるためずれることはない。満充電で最大16時間の利用が可能(音楽再生は8時間)、待機時間は最大14日間となっている。もしも充電が切れていても、5分の充電で2時間使うことができる。
マグネット式のケーブルは使いやすいものの、マイクロUSBやUSB Type-Cではないため、ケーブルは紛失しないようにしたいところ。できればパッケージには予備ケーブルもつけてほしかったところだ。
装着してみると、耳をふさがないため長時間つけていても気にならない。重量は33gでさすがに左右分離式より重いものの、気になる重さでないと感じる。筆者は有線タイプでイヤーパッドのあるヘッドフォンを使っていたが、耳の部分が汗をかいてしまうため長時間の連続利用は不快で、使わないときはすぐ耳からはずしていた。しかし急な通話があった時や、音楽を聴きたくなったときに再びヘッドフォンをつけるのは面倒だ。OpenCommならつけっぱなしにしても不快ではないので、机に向かっているときはほぼ装着したままにしている。
耳をふさがないため、外の音が聞こえるのは便利と感じた。ドアの呼び出しや外の音をそのまま聞くことができるからだ。レンタル会議室などで使っているときも、もしも周りで何か異変が起きてもすぐに気が付くだろう。片手で音量などすべての操作ができるのも使いやすい。