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独自CPU「M1」で処理性能&バッテリー駆動時間が大幅向上 新Mac特集 第13回

【M1版MacBook Proレビュー】率直に驚いたパフォーマンスと完成度

2020年11月17日 23時00分更新

文● 西田宗千佳 編集●飯島恵里子

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M1版MacBook Pro。メモリー8GB・ストレージ256GBのモデル。色はスペースグレイ

 CPUアーキテクチャが変わるのは、プラットフォームにとって一大事である。特にPC(Mac)では、自分が使っているソフトがそのまま使えるのか、どのくらいのパフォーマンスになるのかが気になるところである。

 Mac向けAppleシリコンこと「M1」搭載版のMacBook Proを試用することができたので、その辺の懸念について確認してみた。結論から言えば、「初物とは思えないほどちゃんとしている」製品だった。

ベンチマーク結果は圧倒的に「M1優位」

 互換性の話をする前に、M1がどれだけの性能を持っているのか、ベンチマークで確かめてみた。

Geekbench 5のテスト結果。白がM1の、黒がインテルでのCPUテストの値。M1の方がかなり数値が高く、特にマルチコアテストでの結果が良い

 結果は一目瞭然だ。Geekbench 5の結果でも、Cinebenchの結果でも、M1の性能はインテル版を大きく上回っている。今回は比較用として、インテル Core i5-1038NG7(いわゆる第10世代Core i5)を搭載した、2020年モデルのMacBook Pro(メモリー16GB)も用意した。それと比較すると、倍に近いパフォーマンスが得られている。

Geekbench 5のテスト結果。同じく白がM1、黒がインテルでのGPUテストの値。M1はインテルの倍を超える値になっている

Cinebenchの値。Geekbench 5同様、M1版はインテル版の倍に近い値となっている

 Geekbench 5のサイトから検索できるデータベースを参照すると、CPUの値では、MacBook Pro 16インチが採用しているCore i9のものに匹敵する。GPUでは流石にMacBook Pro 16インチほどではないが、NVIDIAのGeforce GTX 1050クラスの性能、ということになるようだ。

 同じサイズかつ同じような価格帯でこれだけの性能アップ、と言うのは確かに圧倒的だ。

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