今年数少ないリアルイベントとして「Cybozu Days 2020」がいよいよ開幕。Developers Dayとなった11日のラストを飾るのは、kintoneカスタマイズの楽しさを存分に楽しめるkintone hack NIGHT! 今年も6人の猛者たちが驚愕するようなハックを繰り広げた。
昨年逆転勝利したあの男がアイドルオタクネタで帰ってきた
Cybozu Days恒例となったkintone hack NIGHTは、kintoneカスタマイズの腕を競うイベント。ユーザーが事例を披露する「kintone AWARD」に対して、こちらはおもにエンジニアが対象で、UIや操作性の刷新、WebサービスやIoTとの連携、kintone活用提案など毎年こりまくったカスタマイズが披露される。また、コスプレあり、踊りあり、お笑いありといったエンタメのりもイベントの特徴で、kintoneの楽しさを体感できるものとなっている。
さて、チームでの出場が解禁された今年は20人・チームの応募があり、ステージでは4人・2チームが登壇。ルールとしては6分間のLT形式で、観衆のサイリウムを集計して、点数を決める。スターウォーズ風のイントロと登壇者紹介を経た後、昨年アイドルオタク向けのkintoneカスタマイズで華麗な逆転勝利を収めたアールスリーインスティテュートの築山春木さんがチャンピオンソードを返却した。
続いて本選を前にしたデモンストレーションとして、築山さんが「アイドルオタクのコロナ対策」というLTを披露した。
ソロアーティストとして活躍中の鈴木愛理ちゃん推しの築山さんは、昨年53回もイベントに出かけていったが、今年はイベントが軒並み中止。待望の横浜アリーナでの公演もなくなり、全国のファンが泣いているという状況だ。調べてみると、多くの人はこんな自粛ムードに耐えるため、多くの人は新しいチャレンジをしているという。築山さんもチャレンジするのだが、そのベクトルは、なぜか斜め上。「気づいたんです。愛理ちゃんに会えないんだったら、愛理ちゃんになってしまおうと」(築山さん)。えっ?
そんなこんなでできたのが、愛理ちゃんに似ているかを判定してくれるkintoneアプリ「愛理ちゃんになりたい」だ。これは築山さんの持っている膨大な愛理ちゃん画像を機械学習させることで、画像認識で愛理ちゃんに似ているかを表示してくれるもの。サイボウズ青野社長で試してみると10.2%で、築山さんに至っては8.2%なので、正直いって愛理ちゃんとはほど遠い。
しかし、築山さんはあきらめない。「kintoneのいいところってなんですか? 継続的に業務改善できるところですよね」とばかりに、愛理ちゃんが撮影した場所、同じポーズ、同じ服装で、毎日のように写真をアップし続ける。そうすると数%ずつ数値が上がり、5日目には13.2%になる。数字だけ見ると毎日少しずつ上がっている。
「たった5日間でこんなに数値が上がってくるなら、そのうち愛理ちゃんになれるはず」と語る築山さん。暗いニュースをkintoneの楽しさで吹き飛ばしてほしいメッセージを残して、元チャンピオンらしい爆笑登壇を終えた。