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秋のヘッドフォン祭2020 ONLINE

オンライン開催された「秋のヘッドフォン祭」、気になる新製品は?(後編)

2020年11月08日 20時10分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 春に引き続き、オンライン開催となったヘッドフォン祭。前編に引き続き、後編でも各社の新製品を紹介していく。

7.ナイコム

 GRADOはアメリカのヘッドホンとして昔からマニアに親しまれているブランドで、私も10数年も前から使用している。またMCカートリッジの開発でも有名だ。

 新製品は2つで、ひとつ目は「The Hemp Headphone」という麻を使用した製品だ。GRADOはさまざまな木材を使うので有名だが、麻の外観とダンピングに注目したという。実際は麻とメイプルのハイブリッド構造で、ドライバーもチューニングし直している。女性の歌モノに向いているナチュラルな音だという。GRADOはイヤーパッドで音が変わるので有名なメーカーだが、新しいF型のイヤーパッドが出てきたのもちょっと驚いた。

 もうひとつはGRADO初の完全ワイヤレスイヤホン「GT220」。GRADOというと先進的とは逆のイメージなので、これも個人的には驚いた製品。音質を重視した製品で、中低域を重視したGRADOらしいアナログ的なサウンドという。

8.ミックスウェーブ

 FAudioの新製品から「ProjectY」を紹介。5周年記念のフラッグシップモデルだ。

ProjectYのパッケージ

 7ドライバーでEST、BA、ダイナミックの全部入り。TCTというフルレンジドライバーを中心に足りない帯域を他のドライバーで補うという技術を使用。フェイスプレートにはスーバーカーにも使用される特殊なカーボンを採用している。イヤホン端子は2.5mmバランスのみ。FAudioで有名な独自イヤーピースも新設計のものが添付しているのもポイントだと思う。音の出足がはっきりして、聞こえなかったような細かい音まで聞こえるような音の解像度の高さが特徴だという。

 またCampfire Audioの「VEGA」などの2020年モデルもチラ見せした。

9.634EARS(個人)

 春のヘッドフォン祭でも登場したが、ハウジングに木材を使って、買い手が木材を選んで製作ができるという個人製作のイヤホンブランド。フジヤエービックの取り扱いでもない商品を取り上げるのが、ヘッドフォン祭らしい。

 「OBER-S」はOBERの姉妹機で、筐体にステンレスを採用したモデル。「OBER-SS」はフルステンレス(リヤ部にも採用)。ステンレスの音が乗って音の密度が高いクールで硬めの音だという。「8iTE」は8-634という従来機をブラッシュアップした製品だ。

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