年末商戦はECが中心になるはず
ここでさらになる成長を期待できるか
新型コロナウイルスの影響を受けて、予想以上のマイナス成長が続いたスマートフォン市場だが、Q3全体では前年同期比1%程度の減少に収まっている。主要都市での新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの解除もあり、締めてきた財布のヒモが緩んだのだろう。
だが、11月に入り欧州の一部都市が再びロックダウンに戻りつつある。つまり、今年の年末商戦はオンラインが重要になることは間違いない。これはシャオミやアップルが得意とするところだが、サムスンも強化を進めている。また、5Gなどの好材料はある。
一方でPC側がステイホーム、リモートワークを意識した製品開発やマーケティングで好調な状況の中、スマートフォンベンダー各社が、在宅中心の”ニューノーマル”時代にどのように製品や機能を訴求していくのかも気になるところだ。これらの市場の変化がベンダーにどのような影響を与えるかにも注目していきたい。
筆者紹介──末岡洋子
フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
この連載の記事
-
第342回
スマホ
AR/VRの長すぎる黎明期 「Apple Vision Pro」登場から6ヵ月、2024年Q1は市場はマイナス成長 -
第341回
スマホ
世界で広がる学校でスマホを禁止する動き スマホを使わない時間を子供が持つことに意味がある? -
第340回
スマホ
対米関係悪化後も米国のトップ大学や研究機関に支援を続けるファーウェイの巧みな戦略 -
第339回
スマホ
ビールのハイネケンが“退屈”な折りたたみケータイを提供 Z世代のレトロブームでケータイが人気になる!? -
第338回
スマホ
ファーウェイはクラウドとスマホが好調で大幅利益増と中国国内で復活の状況 -
第337回
スマホ
米司法省、アップルを独禁法違反の疑いで提訴 その中身を整理する -
第336回
スマホ
Nokiaブランドのスマホは今後も出される! バービーとのコラボケータイ、モジュール型などに拡大するHMD -
第335回
スマホ
ファーウェイスマホが中国で好調、次期HarmonyOSではAndroid互換がなくなる!? -
第334回
スマホ
Nokiaのスマホはどうなる!? HMD Globalが自社ブランドのスマホを展開か -
第333回
スマホ
アップルがApp Storeで外部決済サービスを利用可能に ただし手数料は27% -
第332回
スマホ
米国で特許侵害クロ判定で一時は米国で販売停止のApple Watch、修正は認められるか? - この連載の一覧へ