2020年の大改装で登場した「豪華船室」をチェック
今回のプレオープンクルーズは「2020年の大改装」後の姿を初めて公開する場でもありました。この大改装では船室やメインバーを新設しただけでなく、ラウンジやカフェ、さらには船内の内装をほぼ全面的にリニューアルしています。ここからは新設された船室やメインバーをのぞいてみましょう。
“2020年の大改装”で新設した船室のひとつである「コンセプトルーム」は、上部構造の第4甲板最前部に設けた船室。室内にはなんだかんだ言って畳にごろんとしたい日本人が喜ぶ座卓を用意した畳敷き(変形六畳)のエリアを用意しています。さらに、右舷側にはミニバーを備えたカウンター席、左舷側にはイスとテーブル、コンパクトソファーを備えたリビングエリアがあります。また、ベッドサイドには充電用のUSBポートも用意しています。
2つめの新設船室「オーシャンビュースイート」はコンセプトルームの上、上部構造第5甲板の最前部にあります。ここはまさに船橋の真下で、船首側に設けた窓からの景色は船橋から見える景色とほぼ同じです。内部もベッドで目覚めた瞬間、ミニバーやリクライニングシートでくつろいでいる時など、どのよう場所からでもこの窓からの景色を十分に楽しめることを考えたレイアウトになっています。こちらもベッドサイドの充電用USBポートを用意しています。
3つめの新設船室「ビスタスイート」は同じ名称の船室が従来からありますが、2020年の大改装で従来のビスタスイート二部屋ぶんを“ぶち抜いて”、新たに広い船室とした「ビスタスイート(プレミアム)」とも言えるような船室を追加しています。
今回、筆者は1人用船室「デラックスシングル」を利用しました。料金は標準的なステートクラスと比べると“お高め”です。というのも、もともとクルーズ客船にある船室のほとんどはツイン以上となっており、おひとりさまであってもほぼ2人ぶんの料金を支払うケースが多いのです。「どうせ2人ぶん相当の料金を支払うならばグレードの高い船室を」という意味で“ソロ船旅”にとって適した船室と言えます。
上級船室だけあって、ウェルカムシャンパンにオリジナルブレンドティー、ルームデリバリー、THALGOのアメニティー、バスローブ、材質を選択できる枕、さらには双眼鏡レンタルなど、特典サービスが用意されています。2020年の大改装では、デラックスクラス船室のエリアにカードキー(乗船証カード)式のセキュリティーゲートが新設されました。