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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第328回

これからiPhone 12購入を考えている人に

新しいiPhoneの選び方、データの移し方、自慢の仕方を教えます

2020年10月30日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII

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大切なデータの転送は「クイックスタート」を利用しよう

 スマホの機種変更時にデータを移行する作業は慎重にしよう。適当に作業すると重要なデータを消してしまいかねないからだ。まずは、基本のキホンだが、iCloudやiTunesなどにバックアップは取っておくこと。バックアップせずに誤操作で消去し、復活させてくれと言われることが度々あるが、バックアップなしでは無理だ。

 iPhoneの設定をはじめ、アプリ、アプリ内のデータ、写真、音楽などを転送するなら、「クイックスタート」機能を利用するのが一番簡単だ。

 新しいiPhoneが来たら、古いiPhoneの隣に置いて電源を入れるだけでいい。古いiPhone上に「新しいiPhoneを設定」というポップアップが出るので、「続ける」をタップ。カメラが起動し、新しいiPhoneに細かいドットが動くアニメーションが表示されるので撮影すれば接続され、データ転送が可能になる。Apple IDでログインし、後は画面の指示に従って、データを移行する。少々時間はかかるが、ワイヤレスで全データを移行できるのは便利だ。

「新しいiPhoneを設定」をタップしてデータを転送する

 もし、新しいiPhoneが来てうれしくて起動してしまい、セットアップ操作をしてしまうと、後から古いiPhoneに近づけてもクイックスタートは動作しない。その場合は、「設定」の「一般」を開き、「リセット」から「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップしよう。工場出荷時の状態に戻せる。

 原稿を書くために何度も復元していたのだが、初期状態なのにクイックスタートが動作しないこともあった。そんな時は、両方のiPhoneを再起動すればいい。

「一般」設定から「すべてのコンテンツと設定を消去」で初期状態に戻せる

自慢ポイントはデザインと写真・動画、そして5G

 今のところ、どこに行ってもiPhone 12 Proは目立つので、思いっきり自慢しよう。相手が食いついてきたポイントは3つ。まずは、デザイン。iPhone 5のような角張った形状はインパクトが大きい。特に、iPhone 12 Proは側面がステンレスになっていてメタリック感がいい。その代わり、背面のガラスはマットな感じになっている。iPhone 12 Proは逆で、背面がつるつるで側面がマットになっている。

 重量も軽くなっている。iPhone 12 Proは187gで、5.8型ディスプレーだったiPhone 11 Proの188gよりも軽い。iPhone 11の194gと比べると、0.7mm薄くなり、7g軽くなった。

同じ画面サイズのiPhone 11(左)と比べてもまったく異なる印象

 iPhone 12 Proのカメラはスゴイ。新搭載されたLiDARスキャナはまだキラーコンテンツが出ていない状態だが、いくつかのアプリが対応している。たとえば「Effectron」はカメラの映像をリアルタイムに分析して、壁や天井、床などを判別してエフェクトをかけてくれるアプリ。うまく認識してくれれば、とても面白いのでインストールしておいてもいい。

「Effectron」でリアルの映像にエフェクトをかけられる

 暗所での撮影にも強くなっているので、屋内でも活躍しそう。実際、目で見るよりも明るく撮れるのがスゴイ。古い端末を使っている人に見せたら驚くこと請け合いだ。

 ポートレートモードもLiDARスキャナのおかげで賢くなっており、綺麗に背景だけをぼかせるようになっている。友人を撮ってあげれば、喜んでもらえるだろう。

 iPhone 12 Proは4K/60fpsの動画を撮影できる。HDR機能をオンにすれば、映画で使われるようなDolby Vision方式での録画も可能。これからは絶景ポイントに行ったら、忘れずに映像を残しておきたくなる。

暗所撮影の威力を自慢しよう

動画も綺麗になっている。映像を見せつつ、愛犬を自慢しよう

 最後は「5Gにも対応しているよ」と自慢しよう。iPhone 12は全モデルで5GのSub 6をサポートしている。アメリカ版だけはミリ波にも対応するが、日本では利用できない。しかも、今の日本は5G環境がまったく整っておらず、所々で限定的に電波が入る程度。現実的なメリットはまだ薄いが、対応しているという一点だけでドヤることはできるだろう。

 以上が、新しいiPhoneの選び方、データの移し方、自慢の仕方となる。iPhone 12 Pro、発売日に購入して使い倒しているが、すごい端末で大満足。買おうかどうか悩んでいるなら、ぜひ買う方向で機種選びをすることをオススメしたい。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・銀座で営業中。

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