リード/ライドともに2.5Gbの理論値に近い値を計測
今回はこのAS6602TにサムスンのSSD「860 EVO」2TB×2を搭載し、さらにM.2接続のNVMe SSDとしてサムスンの「970 EVO Plus」1TB×2も装着して、極力高速な環境を構築した。
さっそく2.5Gbに対応したLAN環境で、マシンとNAS間の転送速度を、「CrystalDiskMark 7.0.0」を使って計測してみた。
結果は、シーケンシャルリード/ライドともに約296MB/秒と、LANの2.5Gbの理論値に近い値を示した。SSDのストレージは今回速度を優先させてRAID 0で構築しているので、SSDの性能からすると1000MB/秒に近い値が出てもおかしくないが、LANの速度がボトルネックとなっている形だ。
ただ、これがもし1Gbの環境だとすると、125MB/秒程度までしか出ないため、2.5Gbという環境だからこそ、より性能を発揮しているのである。まだ、2.5Gb以上のLAN環境はお値段が張るため、すべて2.5Gb以上の環境にそろえるのは難しいかもしれないが、将来を見据えて、この性能のNASを購入しておいたほうが無難だ。
ちなみに2.5Gb対応製品として、たとえばASUSのゲーミング無線LANルーター「RT-AX86U」なら、LAN側に2.5Gbポートが用意されているので、そこにAS6602Tを接続するといいだろう。サーバーを公開して友人と一緒に遊ぶときに、より高速なアクセスが可能になるので、複数の人が同時にアクセスしても負荷を軽減してくれるはずだ。
1GbのWANポートとは別にWAN/LAN兼用の2.5Gbマルチギガポート、4つのLANポートを搭載する。2つのLANポートは、仮想的に1つの回線として束ね2Gbの通信を提供するリンクアグリゲーションに対応。WAN側で2つのギガビットポート(WAN/LAN)をリンクアグリゲーションで束ね、2.5GbマルチギガポートをLAN側で利用するといった柔軟なネットワーク構成が可能だ
「SPEEDTEST」アプリを使い、iPhone 11 Proと接続して計測。使用している回線はNURO光 2Gbだが、実際にはモデムを介するためLAN側は1Gb。何度か計測したが上りも下りも600Mbps程度まで記録している。なお、時間帯や接続したサーバーの混み具合によって速度は変化する
また、マシンのLANが2.5Gbに対応していないのであれば、ASUSTORの「AS-U2.5G」が、USB接続で手軽に2.5Gb LANを実現できる。

















