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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第118回

アップル「iPhone 12 mini」でミドルレンジ充実

2020年10月14日 16時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●思った以上にニュースがあった

 iPhone 12は事前のリークもありながら、カメラ機能などでは思った以上のサプライズも隠されており、充実したリリースとなりました。例年そうなのですが、説明を聞いてグラフィックスを見せられて理解しても、実際に製品を手に取ってみると、そこでは伝わってこなかった質感や小気味よさが体験でき、特にオンライン開催の発表会だっただけに、実機に触れて改めて印象が変わることにも期待したいと思います。

 アップルはiPad、Apple Watchで、ミドルレンジの充実に取り組んできました。今回のiPhoneも、iPhone 12に2つのサイズを用意する形で、iPhone XR、iPhone 11の併売とともに、中価格帯の層に厚みを持たせました。

 リーマンショックから米国の景気が回復、拡大してきた2010年代を終え、新型コロナウイルスという予想外の難題に見舞われ経済が停滞する2020年。もちろんアップルとてコロナ拡大を予期していたはずもありませんが、中期的な計画を粛々とこなす過程が、現在の状況や時代にフィットしていることに、驚きを隠せません。

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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