さとうなおきの「週刊アジュール」 第149回
Azure Machine Learningでデザイナー、AutoML UIがGAに
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》
2020年10月07日 07時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2020年9月20日~26日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
9月22日~25日に、Microsoftの年次カンファレンス「Ignite 2020」がオンラインイベントとして開催されました。このIgnite 2020におけるアップデートを中心に、ハイブリッド/セキュリティ、インフラ、アプリ開発、データ、AI/IoTの5回にわたってお伝えします。今回はAI/IoT編です。
Azure Cognitive Services:Computer Visionの空間分析/Read 3.1、Metrics Advisor、Speech Servicesなど
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Azure Cognitive Servicesの1サービスであるAnomaly Detectorは、データ内の異常なパターンや極めてまれなイベントを検出することができます。
2019年4月にプレビューになっていたAnomaly Detectorが、GA(一般提供)になりました。
Azure Cognitive Servicesで、新サービス「Metrics Advisor」がプレビューになりました。
Metrics Advisorは、メトリックを監視し、問題を診断するサービスです。Metrics Advisorは、予測メンテナンス、AIOps、ビジネスメトリック監視などのシナリオで利用できます。Metrics Advisorは、Anomaly Detectorを基にして構築されています。
- ブログポスト「Introducing Metrics Advisor - A new Cognitive Service」
- 更新情報「New Azure Cognitive Services and capabilities in preview」
- ブログポスト「Azure で強力かつ責任ある AI ソリューションを構築する」
Azure Cognitive Servicesの1サービスであるComputer Visionは、画像認識やOCRなどの機能を提供するサービスです。
Azure Stackは、Azureのサービスと機能をオンプレミスやエッジに拡張する製品群です。Azure Stackは、統合システムのAzure Stack Hub、HCIのためのAzure Stack HCI、アプライアンスのAzure Stack Edgeで構成されています。
Azure IoT Edgeは、分析やビジネスロジックをクラウド側ではなくエッジ側で実行できるようにするサービスです。
Computer Visionで、新しい空間分析機能がプレビューになりました。空間分析は、エッジ(Azure Stack EdgeなどのAzure IoT Edgeデバイス)で動作するコンテナーとして利用可能です。複数のカメラから分析情報を集約して、部屋にいる人の数をカウントしたり、個人間の距離を測定したり、待機時間や滞在時間を監視したりすることができます。
Computer Visionで、OCR機能を提供するRead 3.1がプレビューになりました。Read 3.1は、日本語をサポートしました。
Computer Visionで、Read APIをサポートしたコンテナーでのRead 3.0/3.1が、プレビューになりました。
- ブログポスト「Computer Vision for spatial analysis at the Edge」
- ブログポスト「Computer Vision Read OCR previews new languages and docker containers」
- 更新情報「New Azure Cognitive Services and capabilities in preview」
- ブログポスト「Azure で強力かつ責任ある AI ソリューションを構築する」
Azure Cognitive Servicesの1サービスであるSpeech Servicesは、Speech to Text、Text to Speech、音声翻訳などを提供するサービスです。
Speech ServicesのニューラルText-to-Speech(テキスト読み上げ)で、18の新しいロケール/言語、32の新しい声がサポートされました。
Speech ServicesのSpeech-to-Text(音声テキスト変換)で、11の新しいロケール/言語がサポートされました。
Speech Servicesで、コンテナーでの標準Speech-to-Text、カスタムSpeech-to-Text、標準Text-to-Speechが、GAになりました。
- 更新情報「Azure Cognitive Services general availability updates」
- ブログポスト「Ignite 2020 Neural TTS updates: new language support, more voices and flexible deployment options」
- ブログポスト「Accelerate self-paced learning at the edge with Speech Containers」
Speech Servicesで、コンテナーでの音声言語検出、ニューラルText-to-Speechが、パブリックプレビューになりました。
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