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スマホ版Adobe Acrobat Readerアプリの新機能「Liquid Mode」

2020年09月30日 15時00分更新

文● ASCII

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 アドビは9月29日、スマホ版Adobe Acrobat Readerアプリの新機能「Liquid Mode」を発表した。

 同社では、人々がどのように文章を読むのか、どのようにデジタル文書を利用するのかをあらためて考え直し、A4用紙での文書利用の枠を超えたモバイルデバイスでの生産性について再考したという。今回のLiquid Modeは、同社がPDFの活用方法を再定義する数年におよぶビジョンの第1弾となるとしている。

 Liquid Modeは、スマホなどの小さな画面での長文を閲覧する際に文字が小さすぎるといった不満が挙げられていることに対し、ボタンひとつでテキストや画像、表の大きさをモバイルデバイスの画面に合わせて自動的に組み直すことができる。同社のAI技術Adobe Senseiにより、見出し・段落・画像・一覧・表といったPDFの要素を把握して特定。要素を分析することで固定された情報を表示していただけのPDFファイルがダイナミックかつカスタマイズされた状態で表示される。

 また、自動的に目次を生成する機能や段落の折りたたみ/拡張機能、文字検索機能などのほか、フォントサイズに加えて、文字や行間のスペースもより読みやすいものに変更可能。文字サイズやレイアウトの変更、画像のタッチ表示や拡大、表のレスポンシブ表示が可能になり、ピンチインやズームアウトなどの操作が不要とするとしている。

 アドビでは、iOSとAndroid(Google Playストアを利用できるChromebookを含む)のAdobe Acrobat Readerモバイル版アプリにLiquid Modeを搭載。また、パソコン用ブラウザーにも近々搭載される予定。なお、日本語版の対応は来年以降を予定している。

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