GeForce GTX 1650 Ti搭載、全体的にソツのない性能
Ryzen Mobile 4000シリーズ搭載で8万円台のゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア) GR1650TGF-T」が思っていたよりGood!
2020年09月26日 13時00分更新
サードウェーブが販売する「GALLERIA GR1650TGF-T」は、15.6型ディスプレーを搭載するゲーミングノートパソコン。Ryzen 5 4600H(6コア/12スレッド)、GeForce GTX 1650 Ti搭載と十分な性能を持ちつつ、重量約1.9㎏、厚さおよそ20.5㎜と、15.6型のなかでは軽く薄いほうであり、屋内であれば余裕で移動可能なのが特徴だ。加えて、8万7978円から購入できるリーズナブルな価格も魅力となっている。
第1回では、GALLERIA GR1650TGF-Tの外観を中心にチェックした。第2回では、ベンチマークや純正アプリケーション、熱周りをチェックしていく。先述しておくと、共通筐体作用による恩恵が大きく、ゲームだけでなく、Work From Home用のパソコンとしても余裕で耐える。では、さっそく見ていこう。
テスト環境概要は次のとおり。CPUはRyzen 5 4600H、GPUはGefroce GTX 1650 Ti、メモリーは8GB、ストレージは512GB SSD(M.2接続/NVMe対応)になる。本製品はハードウェア構成の変更には対応しておらず、Officeとセキュリティアプリケーションの有無を選べるのみ。なにかとファイルサイズが大きくなっているご時世であり、ストレージ容量512GBはやや不安。外付けHDDやNAS、クラウドストレージとのセット運用を念頭に置くといいだろう。
ベンチマークは、「3DMark v2.11.6846」「PCMark 10 v2.1.2506」「CINEBENCH R20」「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」「CrystalDiskMark 7.0.0」を実行した。ドライバーはGeForce 452.06 Driver。
傾向としては全体的にソツのないスコアになっており、過度にヘヴィなゲームタイトルを遊ぼうとしたり、最高設定にしようとしたりしなければ、フレームレート60fpsに貼り付けさせやすい。ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマークは、最高品質設定でもスコア10000越えと良好だ。
また古いタイトルによっては90fps、最新のゲームでも設定次第で120fps貼り付きをさせやすく、ほどよいバランスだ。またCPU性能も高いため、動画編集やCPUを重点的に使用する写真編集も高解像度データでなければ問題ナシだ。
ベンチマーク中の放熱傾向を見ていくと、キーボードの右上を中心に温度が上昇しており、ゲーム中によくするであろうWASDキー付近の温度上昇はあまりなかった。ただF1~3キーの上あたりにCPUが存在しているため、用途によってはやや温度上昇を感じる可能性がある。
このあたりの熱の制御の配慮ができてないゲーミングノートパソコンも少なくない中、低価格帯とはいえ妥協しないGALLERIAの姿勢は評価すべきだろう。
最後に純正アプリケーション「Gaming Center」を見ていく。Windowsの設定のなかでゲームに関わりそうな項目を1ヶ所で管理できるものと覚えておくといいだろう。ライト設定、電源設定、システムモニターが用意されているほか、EZスイッチと呼称される画面ではライトとディスプレイなどの設定に対応する。システムリソースの消費はごくわずかで自己主張もない。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | GALLERIA GR1650TGF-T |
CPU | Ryzen 5 4600H |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 Ti+AMD Radeon グラフィックス |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD(M.2接続/NVMe対応) |
ディスプレー | 15.6型(1920×1080ドット)、リフレッシュレート120Hz |
内蔵ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.2 Gen2(Tyep-C)、USB 3.2 Gen2×2、USB 2.0、マイク入力、ヘッドフォン出力、HDMI 2.0出力、mini DisplayPort出力 |
サイズ/重量 | およそ幅359.8×奥行243×高さ20.5mm/約1.9kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |