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低ノイズ性能に優れた電源タップなども同時発表

KRIPTON、売れ筋スピーカーを7年ぶり刷新した「KX-1.5」を発表

2020年09月11日 19時00分更新

文● ASCII

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電源ボックスを始めとしたアクセサリーも多数発表

 合わせて同社は、電源ボックスの「PB-HR1500」、電源ケーブルの「PC-HR1500M-Triple C」(完成品)、「PC-HR1500M-Triple-C/m」(切り売り)、スピーカースタンドの「SD-3.5」などアクセサリー製品を発表した。

中央がPB-HR1500

 PB-HR1500は、PB-HR1000の後継製品で、表面に《ネオフェード》(機能性ポリエステル)をCFRPで挟んだ3層構造の特殊カーボンパネル、内部にプレーヤーなどの小電流機器とアンプなどの大電力/高ノイズ機器用に内部を分けた2回路フィルター構造を採用。小電流機器の側を前段、大電力/高ノイズ機器の側を後段に置き、分離することで、ノイズが前段に飛び込んでループするのを防いでいる。

 内部配線材にはPC-Triple Cを用い、これに飛び込みノイズを防ぐバスタレイド(電磁干渉抑制体)でシールド、また、電磁遮蔽や防振性に優れたステンレス筐体を使用し、フット部は《ネオフェード》カーボンマトリックス3層材とステンレスのハイブリッドとして底面からの外部振動を吸収する構造にした。これらにより、電源環境で発生するノイズの低減とそれによるS/N比の改善効果(-40dB、100kHz/10MHz)が得られるとする。

左のPB-HR1000に比べると高さが減り、上級のHR2000にデザインイメージが近づいた。また、低重心化することにより、振動面でも有利だという。

 ACインレットはロジウムメッキ仕上げ、レビトン製ホスピタルグレードのコンセント、独立型のコンセントアースなどを備える。コンセント数は低電力用が4つ、PCや大電力機器用が2つ。本体サイズは幅300×奥行き126×高さ70mmで、重量は3.2㎏。価格は12万9000円(税抜)

 上述したKX-1.5のシステムを使い、PB-HR1500とPB-HR1000の違いを確かめることができた。たかが電源タップと思いがちだが、比べるとかなりの差があるので不思議だ。S/N感が高まったためだろうか、オーケストラの低域はより深く彫琢が増す印象だし、女声ボーカルの定位感が明瞭になり、かつ残響成分も微細なところまでトレース、より音場が立体的になった印象を持った。

 PC-HR1500Mは、クリプトン HRシリーズの電源ケーブルで、既存のPC-HR1000M-TripleCの後継機として、太さを5sqから5.5sqに増やしたものとなる。低域再生を充実させるため、内部導体構造の芯線を撚(より)線からストレート線に変えている。また制振性を高めるため、絹の介在、制振剤入り耐燃性ポリエチレン・ポリオレフィンのシース、モノフィラメントブレードメッシュなどを採用する。価格は2mの完成品が7万円(税抜)、切り売りが1万5000円(税抜)。

 SD-3.5は、木製スピーカースタンドで、無垢のビーチ材(ぶな)を支柱に使用。これを鉄球入りのオーディオボードで支える構造となっている。なお、上位機ではホワイトアッシュを使用し、かつ支柱に鉄の芯材を入れているが、SD-3.5は中空となっている。そのため、強度や低域の締まりは譲るものの、小型スピーカーなどを載せる際に低域の量感や響きが豊かになるといった効果も得やすいという。本体サイズは幅249×奥行き325×高さ68mm。重量は7.2㎏。価格はペア6万円(税抜)。

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