NTTドコモは9日、同社のサービス「ドコモ口座」を悪用して、銀行口座からお金を不正に引き出されている問題について、10日から銀行口座35行の新規登録を当面停止。また、より安全に利用できるようにするため、オンラインで本人確認を確実に行なう対策を講じた上で、再開時期を検討すると発表した。また、SMS認証も導入する。同時に、不正利用による被害を受けたユーザーに対する補償は、銀行と連携して真摯に対応するとしている。
今回の問題では、ドコモ口座開設に必要なdアカウント作成時の本人確認が十分でなかった点、銀行口座登録時の認証が名前や口座番号、暗証番号などの情報で(ワンタイムパスワードなどは求められずに)可能な金融機関があった点の両方が関係したと言えるが、ドコモ側の対応として、本人確認の対策を進める形となる。