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子供にスマホを持たせるなら、ここに気をつけよう

2020年09月04日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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スマホを持たせないのは難しいが……

 子供にスマートフォンを持たせるかどうか、あるいはどう使わせるかで、悩んだことはないだろうか。

 今では、乳幼児からスマートフォンに親しんでいる例も多い。動画・音楽視聴、ゲームアプリなど、スマートフォンを使って一緒に遊ぶことがあると考えれば、未就学児でも、ほぼ毎日スマートフォンに触っていることはめずらしくないだろう。

 エンターテインメント以外にも、知育アプリや教育向けコンテンツもあるため、デジタルデバイスを体験させる最初の一歩としても、スマートフォンは大いに活用できる。また、塾への到達や帰宅の通知など、行動範囲が広くなってきた子供との連絡でも、スマートフォンは活躍する場面が多い。

 「スマホを持たせない」という選択肢は、なかなか難しい現状がある。一方、子供がスマートフォンを使い始めるようになると、使い方が心配になるのも自然なことだろう。

 危険なサイトにアクセスするのではないか、ゲームアプリに課金していないだろうか、SNSで問題のあるやりとりに巻き込まれてはいないか……など、気になる点は多いはずだ。

 しかし、頭ごなしに使い方を制限し、監視するようにするばかりでは、子供も不満を抱えてしまう。保護者の立場としては、スマホを持たせないわけにはいかないが、気をつけるポイントを押さえなくてはならない。

フィルタリングをして終わり、ではない

 子供にスマートフォンを持たせるのであれば、真っ先に考えるのは各種のフィルタリングを施すことだ。あわせて、子供の位置情報を確認可能にしておくのも大事だろう。

 とはいえ、それぞれを細かく設定するのは、なかなか難しい。フィルタリング、位置情報の管理、利用時間の制限などが一括で可能なマカフィーのスマホ管理ツール「マカフィー セーフ ファミリー」などの導入を考えてみるのもよいかもしれない。

 一方で、フィルタリングの必要性を感じないという人もいるようだ。マカフィーがTwitterでアンケートを取ったところ、「(フィルタリングを)設定する必要がない」と答えた人は、「設定している」よりも多いという結果が出ている。

 しかし、現在の子供たちはいわば「スマホネイティブ」だ。使い慣れるにつれてネットリテラシーも向上してくると、危険なアプリや、子供向けではないサイトに触れる可能性は高い。言い方を変えれば、アプリや端末の使い方、SNSなどを通じて、友人と交流することは、これからますます当たり前になってくる。

 よって、スマホを所有させる利点を知りつつ、リスクを管理することが大事だ。適切なフィルタリングは、子供を守り、正しいネットリテラシーを身につけることに繋がる。

 ただ、フィルタリングが決して万能ではない点にも注意したい。親子で話し合い、しっかり子供の要望と意見を聞くことが肝心だ。家族で話し合い、年齢や学年に合わせて制限を変更するなどの柔軟性も必要になってくるだろう。

 また、子供がまだ幼いのであれば、子供向けのスマートフォンやスマートウォッチを与えるという手段もある。大事なのは、家族の現状に合わせた、最適な手段、設定を考えることだ。

 子供がスマホを所有することに、どのようなリスクがあるか、それらはどう回避できるかを考えることは、現代人に必須のスキル。今回は、McAfee Blogの「子供のスマートフォン所有の利点とリスク、5つの代替品とは」を紹介しよう。(せきゅラボ)

※以下はMcAfee Blogからの転載となります。

子供のスマートフォン所有の利点とリスク、5つの代替品とは:McAfee Blog

 私たちのブログで人気のトピックは、「子供にスマートフォンを購入するタイミング」であり、それには正当な理由があります。それは重要なことであり、あなたの子供にスマートフォンを与えることの利点とリスクのバランスを取るべく、多くの調査と検討を必要とするテーマです。おそらく、あなたはすでに答えを持っていて、子供は準備ができていないと判断しているかもしれません。それでも、テクノロジーを使用して子供と連絡を取り合うことは、昨今、大変有効です。許可するとしても、いくつかのオプションがあります。

子供がスマートフォンを持つ傾向が高まっているのはなぜか

 そうです。保護者たちは子供たちと連絡を取り続けたいのです。私たちはこの件に関する研究の中でたびたび逸話的な言及を目にしました。子供にスマートフォンを与える主な理由の1つは、「連絡を取りあうため」であると。与える理由が何であれ、若年層のユーザーによるスマートフォンの所有は増加しています。Common Sense Mediaの最近の調査結果によると、米国の8歳児のスマートフォンの所有率は、2015年はわずか11%だったのに対し、2019年は19%とほぼ2倍!に増加しています。また12歳では、2015年の41%から2019年は69%と約7割が所有しているという結果でした。

 若年層の所有率の上昇を見て、子供たちにスマートフォンを与えることで家族がどのように利益を得ることができるかについて考えてみました。すぐに頭に浮かぶのは、家族の間では、仕事、学校、その他の活動、遊びの日程などを組み合わせて調整が必要なことがたくさんありますが、スマートフォンは私たちにそういった調整の負荷を軽減してくれます。テキストメッセージ、通話、カレンダー、GPSを備えているため、利用することで、簡単にやりとりが得られる可能性があります。実際には、親が複数の仕事を持っていて通常の9時から5時まで範囲を超える時間を仕事に費やしている家庭があり、そういった場合、連絡を取ることが非常に重要になります。

 若年層のスマートフォン所有者の増加についてのもう1つの考えは、子供がより自立するのを手助けしたい、または少なくともある程度は監督下で半自立することを望んでいることです。ときに子供たちが学校や友人の家に歩いて行くのを許しているかもしれません。あなたが子供たちがGPSでどこにいるかを追跡でき、彼らが必要なときにあなたとすぐに連絡できることで安心ですし、子供たちも何かあれば、親に連絡が取れるため、同様に安心して外出が出来る可能性があります。

放任主義とスマートフォンの技術

 そのアプローチをさらに一歩進めると、70年代、80年代、さらには子供たちが家の外に出て近所を歩き回ったり、夕食まで遊び場にいたりするようになった当時にまで遡る「放任主義」という概念が再び上がってきました。子供たちが自分の世界をより自由に探索できるようにし、直接の監督が少なくて済むようにすることの長所と短所は、それ自体が会話することです。地域の法律は家族の状況と同様に異なります、子供の年齢と準備の全体的なレベルは言うまでもなく、さまざまです。したがって、”放任主義の子育て”は珍しくはないフレーズですが、それはかなり複雑なトピックです。見栄えするトピックではありませんが、それは近年、子育てブログで良く登場する会話です。今では、スマートフォンの所有率がどんどん上昇しているため、会話はさらに興味深いものになります。しかし、スマートフォンは本当に最高のツールかというとそうとは限りません。

 逆に言えば、インスタントメッセージング、テキストメッセージ、位置追跡、家族のカレンダー、懐かしい”電話”といったあらゆる機能を備えたスマートフォンは、幼い子供たちの手元では、明らかにデメリットもあります。ソーシャルメディア、ゲーム、数え切れないほどの時間の動画、さらには適切でないとわかっているコンテンツはもちろん、幅広い情報が広がるインターネットへの扉をスマートフォンは開くことになるのです。子供が巻き込まれるべきではない世界もあります。歩くことを学ぶのと同じように、それは徐々に導入されるべきです。

子供たちと連絡を取り合う代替品(オプション)

 ありがたいことに、そのために作られたデバイスがあり、早すぎる年齢の子供たちにインターネットのリスクをもたらすことなく、家族に「連絡を取り合う」手段を提供します。簡単に言えば、少なくとも子供を管理することに関しては、スマートフォンのさまざまな機能は必要ありません。

 以下は、皆さんも調べると確認できるいくつかのオプションです。なお、私がここで特定のブランド、デバイス、電話を個人的に推奨または推奨しているわけではないことをご理解ください。私の目的は、みなさんが家族のためにうまく機能する選択をすることができるように、どういったオプションがあるのか​​を素早く概観できるよう、検討の材料を提供することです。それでは、見ていきましょう。

1.フリップ電話

 信頼できる折り畳み電話です。堅牢で手ごろな価格であり長いバッテリー寿命。同時に、それは子供たちにとって素晴らしいオプションになります。それらのオプションは非常に幅広く、基本的に単なる電話であり、それ以外は何もない電話もありますが、カメラ、プッシュツートークトランシーバー通信、およびテキストメッセージ用のスライドアウトキーボードを含むようなモデルも入手可能です。オンラインで検索すると、「最高の」折り畳み電話の多数のリストが表示され、どれがあなたの子供に必要な(そして望まない)機能を備えているかについての強力なアイデアが得られます。

2.携帯Wi-Fiトランシーバー

 「子供向け」電話市場への興味深く、比較的最近の参入は、relayがあります。実際には、relayは標準の付箋のサイズやアイスクリームサンドの幅くらいの小さなスピーカーのように見えますが、これは非常に実用的です。お子様はバックパックにクリップで留めたり、ポケットに入れたり、アームバンドに着けたりできます。中央に大きなボタンがあり、携帯電話やWi-Fiネットワークで動作する画面なしのプッシュツートーク電話を子供たちに提供します。保護者と一人で出歩く子供にとってもう1つの優れた機能は、GPS追跡とジオフェンシングの組み合わせです。このようにして、子供がどこにいるかを常に知ることができ、子供が指定したジオフェンス領域(家の周りの数ブロックまたは学校へのルートや学校からのルートなど)から逸脱した場合にアラートを受け取ることができます。さらに、SOS緊急アラートが含まれており、ボタンを5回すばやくタップすると、即時通知が送信されます。

3.子供向けスマートウォッチ

 上記と同様に、米国の携帯通信会社Verizonは、GizmoWatch2と呼ばれる子供向けのスマートウォッチを提供しています。一見すると、市場に出回っている他の多くのスマートウォッチと同じように見えますが、工夫が加えられています。承認した連絡先を最大10個まで登録でき、ボタンを押すだけで、テキストメッセージを送信したり、電話をかけたりできます。また、relayと同様に、GPSテクノロジーも備えており、子供を即座に見つけて、ジオフェンスされたエリアの外に出たときにアラートを受け取ることができます。その他の機能には、歩数計、タスク、リマインダー、スケジュールを設定するためのカレンダー機能があり、それらはスマートウォッチの一般的な機能です。あなたの子供が単に身に着けることができるものですので、とても便利です。

 EUの家族向けの、XPLORAは現在、英国、ドイツ、スペイン、フランス、ポーランド、および特定の小売店でオンラインショッピングが可能な子供向けのさまざまなスマートウォッチを提供しています。英国の家族向けのもう1つのオプションは、Vodaphone V-Kids Watchで、GPS追跡、ボイスメッセージ、SOSボタンも提供しています。

4.子供のための”はじめてのスマートフォン”

 より充実した機能として、Gabb Wirelessは若年層ユーザー向けに作られた電話とネットワークを提供しています。このデバイスの一見スマートフォンに似ていますが、機能とアプリは基本に絞り込まれています。メッセージ、カメラ、電卓、ボイスレコーダー、カレンダーなどが含まれます。制限されているのは、ソーシャルメディアアプリ、ゲーム、インターネットブラウジング(およびそれに付随するすべてのもの)です。現時点では、米国の48の州で利用が可能です。

5.「古い」スマートフォン

 保護者の取ることができるもう一つのオプションは、子供に古いスマートフォンを与えることです。これは”スマートフォンなしで”というのとは厳密には異なりますが、数年前の機種であれば、大分機能が制限されます。たとえば、買い替えの際に交換が予定されている旧機種の電話を使用し、アプリの最も重要なもの以外をすべて削除することで、そのレベルを下げたものを与えるのです。しかし、あなたもご存じのとおり、子供たちは頭が良く、そして好奇心が強いため、自分でアプリをリロードすることで、その電話を再びスマートにする方法を思いつくことを忘れないでください。もう1つ覚えておかなければならないのは、古いデータとパスワードがそのスマートフォンにある可能性があるため、アクセスやデータの問題を回避するために、元の出荷時の設定に戻すなど、スマートフォンを完全にリセットすることです。また、iOSまたはAndroidスマートフォン用のアンチウイルスを導入し、ペアレンタルコントロールを適用すると有効です。

 スマートフォンを与えるということは、子供が一人で出歩く間でも、連絡を取り続ける手段を与えているように感じるかもしれませんが、リスクが伴うことを認識しておきましょう。今のところ、私は若年層に渡すことをお勧めはしません。

子供のためのスマートフォンについてもう一度考える

 子供がどこにいて、近所で何をしているかを監視したいのと同じように、インターネットでも同じことが言えます。スマートフォンを子供に渡す前に真剣に考えておくのは当然のことです。お伝えしたように、あなたがあなたの子供と連絡を取り続けるために、スマートフォンは必ずしも必要としないのです。さらに安心できるのは、携帯電話会社とテクノロジー企業が、保護者の懸念に注意を払い、それらに対処する製品を開発していることです。あなたの選択肢を調査し、あなたが見つけたものがあれば他の保護者たちと共有するようにしてください。友達の輪の中で何か新たな気づきがあるかもしれません。

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 ※本ページの内容は2020年7月30日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容を一部編集しています。
 原文:Smartphone Alternatives for Free-Ranging Kids
 著者:Judith Bitterli

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。

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