オシャレでカッコいい! この室内はイイ
フランス車の車内というと質実剛健なところがありますが、アルピーヌA110のそれは所有欲を満たすばかりか、このクルマでしか味わえない、フレンチラグジュアリーが魅力。とはいえ、ピュアスポーツカーの高性能版であるA110S。軽量化のため、内装ドンガラでだったりロールバーでガチガチかもと身構えたのですが、そんなことはありません。快適にサーキットまで行って、スポーツ走行を楽しんで、そのまま帰れるという1台に仕上げられていました。
ステアリングもまたイイ感じ。ハンドルにスポーツモードボタンがあるのも気分を盛り上げます。メーター類は液晶モニター式で、指針式を表示。ちなみにバック時はモニターにもなります。「色使いがトリコロールなのがフランスらしいですね」と星野さん。
シートはサベルト製のフルバケット。フルバケットシートの形状そのものはA110と同じですが、A110S専用の素材として「Dinamica」という人工スエードが使われています。高級スポーツカーに使われる人工スエードといえば、ウルトラスエード=アルカンターラ(東レ)が広く知られていますが、こちらは旭化成の傘下であるイタリアのDinamica Miko社が供給するもの。アルカンターラと比べて生地が薄い傾向があります。A110がフルバケットシートを採用したのも軽量化のためですから、おそらく軽量化ゆえにこの素材を用いたのでしょう。ちなみにDinamicaはピラーや天井にも使われています。
「少し乗り降りしづらいですけれど、座ってみると幅が広くていいですね。フルバケットシートというので、BRIDEとかレカロのようなものを想像していたのですが、高級感がありますし、座り心地もよいですから、言われなければフルバケットシートとわからないですね」とニッコリ。「それにオレンジ色のステッチが素敵ですね。派手さが抑えられています。さすがフランスですね」。ちなみにノーマルのA110にはブルーのステッチが入っています。「あ、青の方が好みかも」と星野さんは言います。
「センターコンソールが特徴的ですね」と星野先生。「コクピット感がいいですね。シフトがボタン式なのもイイ感じです。2階建てで下にスマホなどが置けるのはいいアイデアですね。あと液晶モニター下のスイッチ類も気分が盛り上がりますね」と星野先生は細かくチェック。使いやすさと雰囲気づくりの上手さ。そしてハイセンス。フランス人のセンスに、星野先生は大満足のご様子です。
液晶モニターは、専用アプリをインストールしたiPhoneとUSB接続すればナビとして機能します。さらに車両の状態が一目でわかるモード、さらにラップタイムなどを計測する機能もあります。
この連載の記事
-
第7回
自動車
内装も走りも豪華絢爛! BMW艦隊の旗艦「7シリーズ」を堪能 -
第6回
自動車
ランボルギーニ「ウラカン EVO RWD」は誰でも楽しめる懐の深さが魅力 -
第4回
自動車
新型BMW Z4は男のロマンも女のロマンも詰まったオープンカーだ! -
第3回
自動車
レクサス IS300h F SPORTを華麗に乗りこなすレースクイーンがいた! -
第2回
自動車
400馬力の刺激! スカイライン 400Rは世界水準が詰まっている -
第1回
自動車
一生奉仕したくなるほど刺激的なアウディ R8 - この連載の一覧へ