「VALORANT」が150fps以上で動いて11万円台! コストバランス抜群でPCゲーム入門機にもアリな「PG-FT」をレビュー
実際のゲームでもパフォーマンスをチェック
「Apex Legends」「VALORANT」も144fps駆動が狙える
実際のゲームのベンチではどうなるか、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」も試してみた。グラフィック設定は「最高品質」とし、フルHD/WQHDの解像度で計測。なお、以降のテストも含めすべてフルスクリーン環境で行なっている。
フルHDでは12099、WQHDでは8665で、どちらでもスクウェア・エニックスの定める最高評価の「非常に快適」判定を達成している。フレームレートを見てみると、フルHDで平均約85fps、最低41fps。WQHDで平均約58fps、最低22fpsになった。
安定して快適に遊ぶためにはフルHDでのプレイになるだろうが、グラフィック設定をいじればWQHDでも十分にプレイは可能なことがわかる。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」よりも重量級のテストである、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」でも試してみる。解像度はフルHDだ。「標準品質」の場合のスコアは7688で「快適」、グラフィック設定が「高品質」の場合のスコアは5458で「やや快適」になった。重量級のRPGなどをプレイする際は、フルHDでもグラフィック設定は少し落としてプレイした方が、無理なく遊べるだろう。
昨今人気のシューター系タイトルではどの程度動くだろうか。「Apex Legends」「Fortnite」「VALORANT」などのタイトルで試してみた。
「Apex Legends」では、描画負荷が最大になるように設定し、射撃訓練場で一定コースを周回した際のフレームレートを、「Fraps」を用いて1分間計測した。フルHD解像度では、平均は約122fps、最小80fps。WQHD解像度では、平均約89fps、最小65fpsになった。
フルHDの環境では、平均が100fpsを超えているので、設定次第で144Hz駆動のゲーミングディスプレーなどと組み合わせてプレイしても威力を発揮するだろう。今回は周囲のプレイヤーなどの状況にフレームレートが左右されないよう、ソロプレイの射撃訓練場での計測としたため、実際のゲームプレイより少し高い値になっているかもしれない。とはいえ、実際のゲームプレイではテストより描画設定を低く設定する人が多いことを考えると、十分快適にプレイ可能といえる。
続いて、「Fortnite」では、グラフィックのクオリティプリセットを「最高」にし、クリエイティブモードのデフォルトの島を一定のルートで走った際の1分間フレームレートを、同じくFrapsで計測している。
フルHDでは平均約103fps、最小は93fps。WQHDでは平均約61fps、最小55fpsだ。「Apex Legends」に比べるとハイリフレッシュレートでのプレイはハードルが高い印象。こちらもソロモードでの結果であることを考えると、実際のプレイでは画質を大きく下げる必要があるかもしれない。
最後は「VALORANT」。描画負荷を最大にし、射撃訓練場の一定コースを周回した1分間のフレームレートを、「OCAT」で取得している。なお、今回は平均フレームレートのみ算出している。
フルHDでの平均フレームレートは182fps、WQHDでの平均フレームレートは174fpsになった。「VALORANT」は、シューター系タイトルの中でも比較的軽いタイトルであるため、実際のオンライン対戦でも、ハイリフレッシュレートのゲーミングディスプレーを十分に生かせるfpsを発揮できるだろう。
PCゲームを遊びたいけどハイエンド機は高い……
そんな人にちょうどいいバランス
近年は「eスポーツ」の盛り上がりもあって、若年層にもPCゲームに興味を持っている層が増えてきているが、数十万円するハイエンドのゲーミングPCは、そういったユーザーには手が出しづらいことだろう。
今回紹介したPG-FTは、ゲーミングPCとしては比較的手ごろな価格ながら、若年層にも人気のシューター系タイトルも十分に遊べるパフォーマンスを発揮している。とくに「Apex Legends」や「VALORANT」などでは、ハイリフレッシュレートのゲーミングディスプレーと組み合わせてのプレイも十分可能なのが嬉しい。
eスポーツに興味があるユーザーのPCゲームの入門機としても、コスパの高いPG-FTは大いにアリな製品ではないだろうか。
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