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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第256回

消えるかと思われたBlackBerryスマホが再起動 新メーカーは米国企業である点をアピールか?

2020年08月26日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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狙いは法人顧客か!?
米国企業である点を差別化のポイントにするのかもしれない

 気になるターゲットだが、やはりビジネスユーザーを狙うようだ。OnwardMobilityのサイトによると、「ビジネス上重要なドキュメントと情報の安全なワークフローは企業が成功するための鍵を握る」とし、組織化、コミュニケーション、コラボレーション、自動化などのツールを備えるとしている。

 それなりのスペック、価格になりそうだが、スマートフォン市場はコモディティー化が進んでおり、このご時世にフルスペックのスマートフォンに需要はあるのだろうか? といぶかってしまう。

 ただ、今の状況下で1つ差別化になりそうなのが、“セキュリティー”重視のスマートフォンを“米国企業”が提供するという点だ。ご存知のように、スマートフォンの世界シェア上位は、アップルとサムスン電子以外は中国系が占める。米国企業のスマートフォンを望む向きもあるのかもしれない。OnwardMobitliyは「エンタープライズと政府レベルのセキュリティーと生産性を届ける」と記している。

 最新のBlackBerryがOnwardMobilityから登場する頃は、米大統領選挙も終わっているはず。その頃、世界はどうなっているのだろうか。

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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