米警察払い下げのボディーカメラをゲット
知り合いがGoProで撮影した映像を見て、俄然とアクションカム欲しい熱が高まり、ポチッと買ってしまいました。
「AXON Body 2」というボディーカメラです。
最初はGoProにしようと思ってたんです。360度カメラも面白そうだなとか。でもこんなのを見つけてしまったのでは買わざるを得ません。だってこれ、アメリカの警察で使われていた物なんですよ。毎度おなじみ払い下げ品です。そりゃ買ってしまいます。
アメリカの警察では数年前からボディーカメラが導入され、今ではかなりスタンダードな存在になっているんだそうです。警察官が体に装着し、捜査の際に証拠となる映像を残すために使われ始めたんですが、最近、警察官の過剰な暴行や不必要な発砲などが問題になることが増えたので、その防止にも一役買っているとのこと。ちょっと皮肉な話ですよね。
2019年にBody 3という後継機種が発売になったため、Body 2は徐々に置き換えが進んでいるようで、今回購入したものもそれで放出された物かもしれません。
テーザーガンと同じメーカーです
AXONという名前になんか聞き覚えがあると思ったら、それもそのはず。本連載第214回の「電極が飛び出すテーザーガンのダミーを買いました」で、「テーザーガンを開発したテーザー社(TASER International)が2017年にAXON Enterpriseに社名変更した」と書いたんですが、そのAXONのことでした。
テーザーガン専業じゃないんですね。ボディーカメラ事業が売上の3割ぐらいを占めていて、アメリカの都市部の警察では9割近いシェアを持っているのだとか。全然知りませんでした。
電源を入れて真ん中を押すだけ
Body 2のサイズはおよそ幅69×奥行き23×高さ86mmで、重量はおよそ100g。映像記録用メモリーは64GBで、解像度1080P/720P/480Pで最長70時間の録画ができます。
バッテリー駆動時間は12時間以上。カメラの視野角は143度なのでまあまあ広いって感じですかね。米軍のMIL-STD-810Gに準拠し、保護等級はIP67。防塵で30分の水没に耐える防水性能を持っています。警察に採用されるだけあって、かなりヘビーデューティーなつくりです。
Body 2の電源をオンにすると、スイッチの横のオペレーションLEDと真ん中にあるリング状のLEDが起動中を示す赤色になり、そのあと緑色にゆっくり点滅するようになります。
この点滅はバッファリングモードといって、映像を一時的にバッファメモリーに保存し続けるもの。記録時間はデフォルトで30秒、最大で2分。デフォルト設定の場合、30秒を過ぎると先頭から消えていき、どんどん上書きされます。
これがいったい何の役に立つのかというと、それは録画を開始した時。その時点でバッファメモリーにある映像が録画映像の頭にくっついて記録されるんです。事件が起きて録画を始めた時、直前の映像も残せるというわけ。この機能のおかげで、大事なところを取り逃がしてしまう心配は無用です。ドライブレコーダーで事故直前の映像を記録できるような製品がありますが、あれと同じ仕組みですね。
中央の丸い部分の模様はAXONのロゴマーク。ここはイベントボタンというスイッチになっています。
このボタンを2回押すと録画が始まり、4秒間長押しすると停止。録画中はリング状のLEDが赤く素早く点滅します。
録画中は2分に一度ピーピーと2回鳴り、同時に振動することで、うっかり録画しっぱなしにするミスを防いでくれます。
音声はミュートも可能
デフォルトの設定ではバッファリングモードは映像のみで音声はオフ。録画時は音声も記録されますが、横についているファンクションボタンを3秒間長押しするとミュートもできます。ミュート時はスイッチの隣にあるファンクションLEDが青く点滅します。
また、ファンクションボタンを短く1回押すとマーカーが記録され、再生時に簡単にその時点にジャンプすることができるようになります。HDDレコーダーのチャプターみたいなものですね。
LEDをオフにするステルスモードを搭載
リング状のLEDはバッテリーチェックも兼ねていて、バッテリーボタンを押すと残量がわかります。
41%以上なら緑、20~40%は黄色、20%未満は赤、もうダメだっていうぐらい少ないと赤と黄色に点滅します。フル充電には6時間かかるそうなので、マニュアルでは早めの充電がオススメされていました。
バッテリーボタンにはもうひとつ機能があって、10秒間押し続けると表示LEDがすべてオフになります。これはステルスモードというもので、光が見えると困るような状況の時に使用します。暗がりでの捜査とかで使うんですかね。
使用時の操作は基本的にこれだけ。常に電源をオンにしておいて、何かあったらイベントボタンをダブルクリック。終わったら長押し。必要なら音声をミュートしたりLEDをオフにする。現場で操作ミスをしないようにするためか非常にシンプルで、こまごました設定はパソコンにつないで専用ソフトで行なうため、本体側でややこしい操作をする必要はありません。
録画した映像を取り出すにもそのソフトを使うんですが、その映像がこのカメラを買った最大の理由でもあります。次回はそのあたりのお話を!
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