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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第35回

Astell&Kern SE200がマニアックにアップデート、MQAハードデコードとV-Link Music再生

2020年08月17日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 2種類のDAC ICを1台のプレーヤーに搭載した、ユニークなデジタルブレーヤーAstell&Kern「A&futura SE200」のファームウェアアップデートが8月5日に実施された。このアップテートから二つ注目すべき点を紹介する。

SE200。専用ケースと合わせて。

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MQA再生がソフトではなくハードデコード対応に

 始めは、MQA機能に関するアップデートだ。

 SE200は2種類のDAC ICを搭載している。ESS側のES9068ASは、業界として初めて、DAC IC内にMQAレンダラーを内蔵した点が特徴だ。ただし、初期出荷版ではこれが機能せず、再生時には、いままで通りファームウェアによって処理(プレーヤー側でソフト処理)していた。このアップデートによりその機能が解放されたのだ。

 この機能の詳しい仕組みや効果について、メーカーから明確な説明はないが、ファームウェアのアップデート後にESS側の音質が全般にやや改善されたように感じられるので、(推測ではあるが)ESS側処理におけるファームウェアの負担が軽減されるなどの効果があるのかもしれない。

AKM側とESS側でMQAの再生方法が異なる

 なお、AKM側で再生する場合は、いままで通りファームウェアでデコード処理がなされる。

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