ソフトバンクは4日、2020年度第1四半期(4~6月)の決算説明会を開催した。
同期の売上高は1兆1726億円(前年同期比0.7%増)、営業利益は2799億円(同4.1%増)とコロナ禍においても増収増益を継続している。その要因として、コンシューマー部門での減収に対し、ヤフーや法人部門が増収。特に法人部門はテレワーク需要により、Zoomの法人会員の新規開通ID数が48倍になるなど、大きな伸びを実現している。また、ヤフーについてはコマース領域で15%の増収となった。
一方で端末販売は4~5月の営業自粛もあり、前年同期比で16万台のダウン。それでもドコモの約130万台などと比べると、ダウン幅が小さく感じるが、この点について同社代表取締役 社長執行役員兼CEOの宮内 謙氏は、Y!mobileおよびスマホデビュープランの好調が要因であると語った。
また、同社も他キャリア同様に3月末に5Gサービスを開始しているが、5Gの状況については「低い計画の計画どおり」「(4機種提供したが)まだある意味ショールーム的な世界」と、本格的なスタートはこれからという認識。一方で下期からは、端末のラインアップ強化、4Gで用いている周波数の転換を含めたエリアの本格展開など、一気に拡大を進める予定で、「5G祭りが始まる」とアピール。グーグルが予告した5G対応のPixelのほか、「iPhoneも出てくるはず」と期待を寄せた。なお、2023年度の目標として、スマホの累計契約数の6割を5Gにすることを目標と掲げている。