567L冷蔵庫 R-KX57N
7月30日発売
43万円前後
日立グローバルライフソリューションズ
https://kadenfan.hitachi.co.jp/rei/lineup/r-kxn_release/
日立グローバルライフソリューションズが7月30日、新型冷蔵庫「R-KX57N」を発売します。下2段には冷蔵室/冷凍室/野菜室を好きに割り当てられて、上段の冷蔵室には料理の粗熱とりなどに使える急冷機能を備えました。
●「まんなか野菜」に「どっちも冷凍」
下2段の温度を選べる「ぴったりセレクト」は昨年の製品から採用したもの。新製品は「野菜室」運転時、フラップを使って食材に直接風を当てず、容器を通じて冷やす間接冷却の仕組みを採用。昨年のモデルより野菜が乾燥しにくくなったといいます。
7日間保存した小松菜を比べる同社のデモを見てみると、昨年の製品ではしんなりしているのに対して、新製品はまだしゃっきりとしていました。
上段の冷蔵室は、独立した冷却機とファンがつき、庫内全体を約2℃のチルド温度にする「まるごとチルド」機能つき(設定時は消費電力が5%上がる)。新製品ではファンの回転数を上げて急冷する「クイック冷却」機能を備えました。
缶ビールを15分ほど冷やした同社のデモを見ると、昨年の製品は13.2℃だったのに対して、新製品は4.9℃とすばやく冷やされていました。
昨年のぴったりセレクト冷蔵庫では主に、「まんなか野菜」「まんなか冷凍」「どっちも冷凍」の分け方で使われているということ。
下2段をどっちも冷凍室にすると買い物かご4個ぶんの冷凍食品がおさまるそうです。その場合、野菜室がありませんが、まるごとチルド冷蔵室も間接冷却になっているので通常よりは野菜の乾燥を防げるということでした。
冷蔵室で冷やしたサラダを比べる同社のデモを見てみると、まるごとチルドではない旧式の製品ではパプリカがしんなりしていたのに対して、新製品ではまだしゃっきりとしていました。
●生活の変化に合わせて変えられる
ただし、プラチナ触媒という特殊なパーツで野菜の鮮度を保つ「新鮮スリープ野菜室」、庫内に真空状態を作って鮮度を保つ「真空チルド」など、大容量モデルが備えている機能はありません。庫内の食材を撮影し、家族のあいだで共有できる機能などを備えた連携アプリも使えません。
日立の冷蔵庫を使っている身としては、中でも恐ろしくなるほど野菜の鮮度が保てる「新鮮スリープ野菜室」が推しなので、省かれてしまったのは残念です。もしかしたらプラチナ触媒ケースをパーツとして買い、野菜室に放りこんでおけばそれなりに効果を期待できるのかもしれませんが……。
とはいえ、忙しいときには冷凍食品を買うことが増え、家にいる時間が長くなると野菜を買うことが増えたりするもの。引っ越しや、子どもの成長、生活の変化などに合わせて機能を変えられる「ぴったりセレクト」の魅力は大きいです。価格がこなれてくれば、なかなか良い付加価値では。
※訂正:掲載時、冷凍食品の収納能力を「かご約6個分」としていましたが、「かご約4個分」の誤りだとメーカーから訂正がありました。該当箇所を変更しています(2021年5月27日14:37)
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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