前へ 1 2 3 次へ

モバイルパソコンとしてほぼ1日使える長時間駆動も魅力、日々変化する様々なシーンに対応できる変幻自在な1台

第10世代Core iプロセッサーにDolby Atmos/Vision、仕事もエンタメも欲張りたい人に最適なカッコいい14型マルチモードPC<Lenovo Yoga C940>

文●貝塚 編集●市川

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Dolby Visionに対応したIPSパネル

ディスプレー解像度は1920×1080ドットのフルHD。画素密度も高く、ビビッドできれいなディスプレーだ。Dolby Visionにも対応している

 ディスプレー解像度は1920×1080ドットのフルHDで、画素密度は、14型では157ppiとなる。この画素密度は映像編集用の4Kモニターなどにも見られるクラスであり、高精細な画像を表示した際に、「かなり細かいところまで描写できている」と感じるレベルだ。

 狭ベゼル仕様によって、およそ幅320.3×奥行き215.6×高さ14.2mmというサイズの中にこのディスプレーを収めており、没入感も非常に高い。パネルはIPSで、高視野角を確保しているため、何人かで本機を囲んでタブレットモードやテンドモードで使用する際にも快適だ。

 またLenovo Yoga C940は、「Dolby Vision」にも対応している。Dolby Visionは、ドルビーによるHDR規格で、映像の輝度と色域を調整し、ダイナミックな映像表現を可能にする技術。映像コンテンツに埋め込まれたメタデータをデコードすることで映像に反映させる技術のため、使用には対応コンテンツが必要となるが、最近ではVODサービスでもコンテンツが提供されている。画素密度、狭ベゼル、パネルの品質の高さ、Dolby Visionへの対応など、さまざまな面で、映像にコダワリのあるユーザーを満足させる仕様となっている。

 <Lenovo Yoga C940>は、キーボードを使わないモードにして利用することもあるので、10点マルチタッチのディスプレーを採用している。加えて、ヒンジ部付近に収納可能なアクティブペンも標準で付属するので、指での操作だけでなくペンを使ってメモを取ったりすることも可能だ。この仕様は「ThinkPad」シリーズなど、同社のほかのシリーズでも採用されているが、本機ではボディーカラーとアクティブペンのトップ部分のカラーを合わせている。

 ちょっとした工夫ではあるが、こうした細かい部分へのデザイン的なこだわりが、<Lenovo Yoga C940>の全体的な高品位感に貢献している。収納すればしっかりと固定され、使う際はスムーズに抜けるので、使い勝手もいい。

 ディスプレー部分に内蔵するWebカメラは100万画素。ベゼルのカメラ部分のみが透明になっており、ディスプレーガラスとレンズカバーを兼ねているため、あまり目立たない。

 政府のテレワーク推奨方針の影響もあり、今後もますます使用機会が増えると思われるWebカメラだが、セキュリティー的には、ハックされて、意図せずにカメラの映像が流出してしまうという心配もある。まあ、普通の使い方をしていてそんなことが起こるのは、確率からいえば極めて小さいが、あり得なくはないのだ。

 そういったリスクに対処すべく、<Lenovo Yoga C940>には「プライバシーシャッター」という機能が備わっている。これは、Webカメラ部分に物理的なシャッターを下ろすことで、意図しない配信を防ぐというもの。万が一ハッキングを受けても、物理的にシャッターが下りていれば、真っ暗な映像しか得られない。使用時以外はシャッターを下ろしておくことで、リスクを最小限に留められるのだ。

自宅やオフィスで大活躍する相棒

仕事にもエンタメにも使えるマルチなパソコンがほしいという人にオススメ

 今回は、<Lenovo Yoga C940>の仕様と外観を中心に紹介した。要約すれば、ヒンジのサウンドバーなど特徴的な機能をうまく組み込んでシンプルに仕上げた上質なデザインに、メインマシンとして求められる機能を採用した、普段使いに最適なマルチモードパソコンだ。

 クラムシェル、スタンド、テント、タブレットの4モードを自由に行き来できるトリッキーな面を持ちながら、デザイン的には洗練され、所有欲をくすぐるデザインとなっている。そこに、デジタイザーの収納機構や、プライバシーシャッターなど、レノボならではのエッセンスを取り入れた、非常に完成度の高い製品だ。

 格安で品質の高いノートパソコンも増えているが、しっかりと作り込まれた、高品質のパソコンを大事に使いたいというニーズに対しては、やはりレノボ製の製品が強い。昨今の情勢によってパソコンを使うシーンも日々変化しているが、さまざまなシーンでしっかりと使える頼もしい相棒を探しているユーザーにとって、有力な候補となるパソコンだ。

試用機の主なスペック
機種名 <Lenovo Yoga C940>
CPU Core i5-1035G4
グラフィックス インテル Iris Plus グラフィックス
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD(M.2 NVMe)
ディスプレー 14型IPS フルHD(1920×1080ドット、Dolby Vision)、マルチタッチ対応(10点)、LEDバックライト
内蔵ドライブ -
通信規格 Wi-Fi(IEEE 802.11ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0
インターフェース Thunderbolt 3×2、USB 3.1(Type-A)、マイクロフォン/ヘッドフォンコンボ・ジャック
内蔵カメラ 720pウェブカメラ、プライバシーシャッター付き
サイズ/重量 およそ幅320.3×奥行215.6×高さ14.2mm/約1.35kg
OS Windows 10 Home(64bit)
前へ 1 2 3 次へ